すとんと刺さる

ゆるいおたくのよしなしごと

それは私に向けてではない

昨日、はてブロさんからブログ開設して半年だよーという連絡が届きました。やったね!私!

書きたいことがあったときだけ書くというゆるさですが、お付き合いくださってありがとうございます。スター付けていただくたびに跳んで喜んでいます。

お題など募集してみたい気持ちもありますが(以前に流行ったらしい人様の推しについて語るというのに参加してみたかった)、お題でも応援でも感想その他いろいろでも、なにかありましたらマシュマロとかなんでもご利用いただけたら嬉しいです。

 

ブログに舞台の感想など書くようになって、批評と感想、ラブレターと悪口についてときどき考えます。

私は舞台を鑑賞するプロではないし、深い知識があるわけでもないので書いている文章はただの感想にしかなりません。ときどき感情がほとばしり過ぎて夜中に書いた手紙のようになってることがあっても、それ以上でも以下でもない。

興味を持ってくれたら嬉しいなーという、あわよくばな気持ちのときもあるけど、宣伝と言えるほどの冷静さはだいたいないし…

そういう単なる感想ではありますが、「not for me」の精神は常に当然のものとして持っていたい。と、思っています。

私が書けるのは感想で批評ではないので、批判はともするとただの悪口になってしまう。批判と悪口の違いは、公正な視線であるか否かだと思います。運営のされ方とか衣装とか、そういう誰の目にもはっきり見えるものへは批判できても、物語については、少なくとも私には、好きか嫌いか、自分が楽しめたかそうでないかでしか語ることができないと思う。

そして嫌いだった、楽しめなかったとき、私はその作品は自分向けじゃなかったのだと諦められるようでいたい。「私向けじゃない」作品なんてたくさんあって、それは好きな役者がいようと変わらなかったりして、そういうときは本当に、ものすごく残念です。だからって、その作品を怒ったり馬鹿にするのは、それで気が晴れるという人以外にはなんのいい結果ももたらさないと思うのです。私向けじゃない作品だから駄作かというと、そんなわけはもちろんないのだから。まあ、楽しみにしてた作品が合わなかったらすごく悲しくなるけど。それはそうに決まってるけど。

それでも「not for me」と言い聞かせたら、なら仕方ないとちょっと上を向ける気がします。上というか、次に向く。

もちろん、楽しめるのが一番なんだけどね。

 

次の観劇は再来週です。まだ少し先。楽しいといいなあ!

たぶんきっと楽しいと思います。

 

はじめての接触ダン

行ってきました個人イベント。1日だけですが、1部2部とも参加できて本当に良かったです。すっごく楽しかった!

今月は悲伝リリイベと鯛フェス、素の状態の彼をじかに見る機会が2回もあってひどく贅沢をした気分。舞台をみたときとはまた違う充足感で、しみじみと、私は彼のファンなんだなあと思いました。

そういうわけで、はじめての接触も終わりました。ダン。Done.

なんかもう大変でした。心が。結論を言うと、全然だめです!

1回戦。わあ〜〜とまじまじと顔を眺めてしまって、自分からは言葉を発せず。

2回戦。ペッパーくん並みの棒読みで「今日は一日とても楽しかったです」と言えました。作文か。

改めて書いてみるとほんとだめだな!!だけどこの数日で一人反省会は済ませたので、今はとにかく楽しかったなーという気持ちだけ残っています。思い出してはうわっと自分にどん引くけど、過ぎたことを言っても仕方ないので次に活かそうね。

ちなみにメイクはいつもより気持ちきらっとさせて、服はパンツとスウェットのどカジュアルでした。

イベントはお客さんからの質問に答えるコーナー、チェキ権がもらえるゲーム、そしてメインがエチュードという構成でした。チェキはもちろん当たらなかったけど、写真に関してはメンタル明治時代なので*1、それで良かったのだと思います。

さてエチュード。これがとっても面白かった!

あるキーワードを一方(と観客)だけが知った状態でエチュードを始め、もう一方にそれを言わせるようリードする。相手がキーワードに気付いて言ったら終了という形。前回はシチュエーションもお題に含まれていたけど、今回はシチュは自由でその代わりエチュード中にSEが入るようになっていました。手慣れた沖野さんと初心者中尾くんというゲストのバランスもあってか、思いもよらないほうへ向かっていくので、そのたび観客席からも「えー」とか「あぁ!」とか声が上がったり。それにしてもプロの役者の対応力や反応の速さはすごい。推しくんが答えに気付いたときには、ピコンと頭のランプが点灯するのが見える気がしました。即座に演技に反映させる。

特に好きだったのはキーワード「ごはんですよー」のとき。仕掛けるのは中尾くん一人で、受け手が椎名さんと沖野さん。椎名さんはわりと早い段階で気付いたようで「今日は俺作るわ」とキッチンに立つ、という演技をしていました。ただし中尾くんは台詞というより商品名として受け止めてた?のかな??なかなか噛み合わなかったのだけど。

あと「焼きそばパン売り切れてた」というキーワードでバイクのエンジン音のSEが入ったとき、「東高の奴らだ!」「カチコミに来やがった!(←推しくん)」と騒然としたのが個人的に面白かったです。カチコミて。

刀ステ虚伝の初演か再演かも忘れてしまったんですが、誰かが舞台上に落としてそのままになってしまった刀かなにかを、その後出てきた不動くんがごく自然な動作(ちぇーっと地面を蹴るような)で舞台袖にはけさせたのを見たことがあります。そのときの私はさすがーとちょっと感心しただけでしたが、観てる側が想像する以上に、板の上の彼らは常に、どうとでも動けるよう神経を研ぎ澄ませてるんだろうなあ。

握手会まで終えたあとの最後の挨拶がとっても素敵でした。

握手してるときのみなさんとっても良い笑顔でしたよ。その笑顔があれば、嫌なことや辛い目にも合わないと思う。だから笑顔でいてもらえるよう自分は頑張るし、みんなも仕事や学校頑張って。たとえ一瞬のことでも、せっかく応援してくれたんだからそれを後悔させないような役者でいたいです。

すでに記憶もあやふやですが、こんなふうなことを仰っていました。

個人としてはもうひどい有様ではあったんだけど、来て良かったと心から思ったし、また何度でも参加したいと思いました。

私が彼のファンであることは私のため以外の何ものでもなく、彼のためにしていることはなんにもないのだけど、それでもこうして目に見えるファンが彼にとって励みのひとつになるなら、私たち、もしやウィンウィンの関係なのでは…?

まあウィンウィンでもなんでも、彼についていったらきっとたくさん楽しいことがあるんだろうって信じています。その思いを新たにしたイベントでした。

 

しかし前回の記事で書いた、せめて人の言葉を話したいという目標は達成できてない気がするよ…なにせペッパーくんですし……

励ましやアドバイス、その他なんでもありましたら!

mmmにマシュマロを投げる | マシュマロ

あ、あと3月20日に椎名さんの本が発売されます!!約8年間、ここ5年くらいは毎日書いていたブログの書籍化です。待望の!書籍化!!

よろしくお願いします!!

 

*1:いつも魂抜けた顔で写ってる

はじめての接触アゲイン

週末に個人イベントがあるのです。前回は握手会なんて初めてどうしよ〜というそわそわがただの勇み足で終わったけれど(チケット取れなくて…)、今度はちゃんとチケット持ってます。昨日発券してきたし。なので改めて、どうしよ〜とそわそわしています。アゲイン。

今までいちばん近くに寄ったのは、お見送りがあったとき。

そこそこ狭い通路の壁際に出演者の方々が並び、その前を会場から出た観客が通り過ぎて最後(推しくんだ!)まで行ったらまたUターンしてそのフロアから脱出するという形でした。推しくん1メートル圏内にいた。

なんですが、私のチェック不足で当日知ったことだったので心の準備も何もなく、緊張しすぎて彼の前を通り過ぎるより先に引き返してしまったという、今となっては反省しきりの思い出です。といってもそのときは、顔小さい!とか肌ぴかぴか!とか髪さらさら!とか、テンション高く楽しかったんだけど。せめてお礼をきちんと伝えるべきでした。でもお見送りって声をかけてもいいもの?ありがとうくらいは言って大丈夫?次があるなら「お見送り され方」で検索してから挑みたい。それにしてもほんとに顔小さかった。

で、今はあるかわからないお見送りより、もう決まってる握手です。

せめて人の言葉で接したいのでイメトレはもうずっとしてるのですが、その他大事なことってなんだろう。服選び?メイク?

服は自分の気に入ってるのを着ていきます。メイクはそもそも下手なので無茶はしない。関係ない話ですが、アイライン下手くそすぎる選手権があったら7位入賞できそうなくらい下手なのでいつもぼんやりした顔をしています。あとは…なんだろう。握手したとき推しくんが冷てっとならないように待ってる間グッパーしておいたらいいかな。

本音を言うと、イベントだけ楽しんで遠くからありがとーと手を振る程度が自分にはちょうどいいなーと思っています。でも握手会がついてくるっていうならそりゃやっぱり参加したいじゃん!というミーハー心も捨てきれず、だからどうしよどうしよと言いながらこうして悩んでるんだけど。

はじめてがたくさんあって大変だなー困るなー!というのはきっと嬉しい悩み。

とりあえず、目も当てられないという結果にだけはならないよう、せめて心を落ち着けていこうと思います。挨拶とお礼が言えたらもうそれでいい…あ、手紙も書いていこうね。

 

世界のはじまり

映画観たり刀ステのリリイベ行ったり映画観たりしてますが、今年の観劇初めは1月に済ませていました。

少年社中20周年記念のファイナルは21年目に向けての決意表明のような作品。今年をこの作品から始められて本当に良かったです。

トゥーランドット〜廃墟に眠る少年の夢〜』

以下、ネタバレも含む感想です。

 

実際に観る前から、東京公演を観劇した人たちの感想は見聞きしていたのです。そのだいたいがただ好評というのとはちょっと違う、熱っぽさを感じる語りだったので、どんなものかなと一歩引いた気持ちでいたというのが正直なところでした。なんだけど、観終わったら一歩引くどころか前のめりです。

うわああああーー!!という気持ち。楽しいーーー!!とか。

本当に、演劇を全身に浴びせられた気分でした。

「演劇で世界を変える」というキャッチコピーはまったくそのままで、メッセージというよりもっと直球、ドッヂボールかのごとくこちらを狙って投げ込まれる。喩えとかひねりとかなく向かってくるから、斜に構えて受け止める暇もないというか。相手があんまり素直だとこっちも素直になるしかないみたいな。

とにかく素直に単純に、演劇っていいな、すごく楽しいな、と思いました。

毎度のことですが、今回も衣装が好きです。カラフルで可愛かった!ピカレスクのように衣装の変化がキャラの内面に沿うという仕掛けはないけど、劇団員と政府側とでは質感から違ってることや、生駒ちゃんのマイナーチェンジも含めた衣装替えも、とにかく目が楽しかったです。個人的にはインコの色合いと、「高貴な女」のドレスのシルエットが特に好き。

わりと最初のほう、演劇とはこういうものという説明で、少年社中のこれまでを振り返るシーンですでに感極まって泣いていました。えりさんによる『ネバーランド』冒頭の台詞がもうだめ。生で観たことはないのにそれだけでストーリーが全部蘇ってくるようで、ほんと演劇ってすごいねえ…

ネバーランド』のターンは初演再演の2パターンがあって、そこで前作『機械城奇譚』終演後のトークショーを思い出しました。

初演の『機械城奇譚』で店長役だった小林至さんがゲストでした。小林さんは毛利さんの何代か上の劇研の先輩で、稽古場では「お前らの芝居は覇気のない新感線だ!」と劇団員のみなさんを叱っていたとか*1。その小林さんが、『ネバーランド』についてあれで少年社中の方向が決まったよね、というようなことをお話されていたのです。

みんな大好き、私も大好き『ネバーランド』だけど、社中さんにとっても特別な作品になってるのだろうなあ。みんな大好き靖子にゃんも『ネバーランド』が好きなんだって!

いろんな演出家やその手法に詳しくないからメタの部分は理解できてない部分も多かったと思うんだけど、ちょっと珍しいなって面白かったです。弱虫じゃない!のところでピークスパイダーを観ることができたのが棚ぼた過ぎて(ばばりょ巻ちゃんは円盤でしか知らなかったのです)大感謝でした。

馬場さんを舞台で見るの久々だったんだけど彼がかっこよかったことを思い出せました。そうだ、ばばりょはかっこいいんだった…細くて顔小さくて、舞台では存在感が薄れそうな感じなのに全然そんなことないんだよね。スタイルがいいとしみじみと思う。あとよく動く。 

そして中心の生駒ちゃんと松田くんがとってもいいバランスで、とにかく可愛かったです。はじめましての生駒ちゃんは、さすがアイドルという華やかさとセンター力でとても魅力的でした。声も表情もキラキラだった。端的に言うと、すごく可愛い。ダンスパートが多かったのは彼女が真ん中にいるからなのかなあ?一人で踊るシーンがあったけどそれだけで場が保つパワーがあった。

松田くんは「つむかも」以来。終盤の「演劇をやるために生まれてきたんだ」という台詞に圧倒されてしまいました。こんなびっくりするくらい真っ直ぐで力強い言葉、たとえ台詞であっても、どれだけの俳優が声に出して言うことができるだろう。

あと印象的だった、というかこれはずるい…と思ったのは鈴木さん。かっこいい。上演を知らせる声にはぞくぞくしました。

それと有澤さんは観るたび上手になってるように思います。彼もいい声だよね。

物語のあと、カラスは一体だれと演劇をやってくのだろう。とか、カラフの出生はつまりどういうことだったんだってばよ*2。とか、懸念や疑問はあるのだけど、演劇を浴びたことに関しては間違いなく、良いものを観たという感想です。

 

私にとって演劇との出会いは新しい世界のはじまり。今年もいろんな作品と出会えるといいなあ。

今回は『三人どころじゃない吉三』のDVDをゲットしました。『アマテラス』と迷ったのだけど、刀映画の影響は強かった…そちらの感想もまた書きたいです。

 

*1:すごく笑った

*2:父と母から生まれたんじゃなかったの?

映画刀剣乱舞をみたよ(ネタバレあり)その2

各種メディアミックスどころか原作ゲームにも触れていない人からも「映画を観たよ」という声がたくさん聞こえてきて、改めて映画強い、と感動しています。

だよねぇ!映画化ってそういうことなんだよね……すごいな。

2.5次元にまったく興味がない友だちもわざわざ観たよ〜と知らせてくれて嬉しかったです。推しくんも褒めてくれてより嬉しい。

前回書ききれなかったキャラについてです。その後また映画館に行ったりシナリオやオフィシャル本などを読んだので前の感想から見方が変わったところもあるかもしれないけど、とりあえず脳直で書いていこうと思います。

 

・三日月

映画を観てまず出てきた感想は「面白かった」なんだけど、それと同時に三日月〜〜!と、ハンカチを握りしめながら、なんだか泣きたいような気持ちにもなっていました。三日月〜〜!じゃなくて、すずきひろき〜〜〜!!かもしれない。

もちろん刀ステを観てきた私たちは鈴木拡樹がどれだけ素晴らしい俳優かなんて知ってるじゃないですか。彼が舞台ではどういう風に三日月宗近を演じていたかも。なんだけど、それを踏まえたうえで改めて、美しく格好良く説得力のある三日月が圧倒的センターとしてスクリーンの中にいたものだから、最後大画面にトップで出た名前をもう拝むよね…。

強くて優しくて表情豊かな美しい刀でした。

目の演技が繊細で好きです。特に安土城で、秀吉の兵に気付いたときから真相を話し始めるあたりの視線の冷たさが、いかにも人じゃない感じですごい。

映画の三日月はみんなに助けさせてくれる三日月で良かったです。まんばちゃんはじめ他の刀も文句が言える…うぅっひでん……

ものすごくどうでもいいけど、最後刀を納めたところで「これにて一件落着」とアテレコしたくなります。

・山姥切

三日月に物申せるまんばちゃん!!

映画が原作を知らない人にも受け入れられてるのは、焦点を三日月に絞ってまんばちゃんの「写し」発言や不動くんの「ダメ刀」を削ったことも大きいんじゃないかなあ?こじらせてない彼はひたすらクールでかっこ良かったです。私は彼がこの本丸の初期刀であることになんの疑問も持たなかったけど、そうじゃなくても古参の刀なのは間違いないんだろうね。三日月だけじゃなく、薬研や長谷部にもフォローを入れる全般的にデキる刀だった…そして画面に大写しになるたび顔がいいな…??と思いました。金髪碧眼が似合うって王子様かな??

あと居合!あれすごくかっこよかった〜。舞台と同じく鞘を使った二刀流もどきだったのも嬉しかったです。

・薬研

みんな言ってることを私も繰り返しますが、顔が…いい…!!!あと白い。足も白い。顔面の強さとか太ももに目を奪われがちですが、物語のキーマンとしての活躍にも大満足です。顔がいいからというのは置いといて、無銘くんと刀を合わせたときとか、無銘くんに邪魔されたときとか、ああいう表情の変化が好き。

原作でも過去にはこだわっていない薬研の、光秀に対する感情を聞くことができたのが嬉しかったです。すとんと落ちた、という言葉は彼らしくてとてもいい。

殺陣すっごいかっこよかった!一番動いてた印象です。壁駆け上ったり他の刀またいで跳んだり…対薙刀が特に印象的でした。刀で受けて倒し、そのまま刃を滑らせ仕留める、みたいな。

まんばちゃん骨喰くんとの水辺のシーンはなんのサービスかと思った…やけに光が白くて少女漫画の世界だった。手袋は絶対外さないけどネクタイは緩めるの最高です。

・長谷部

長谷部、おまえほんっといい奴だな…!!

と、映画見るたび思います。真面目で律儀でなんだかんだ甘さもある。シリアスからギャグシーンまで全部請け負えるし…一番かっこいい場面かっ攫ってくし…長谷部ってさじ加減によって嫌な奴にも見えてしまうと思うんだけど、そこは脚本と、あと和田くんのパーソナリティが透けて見えるのか、そちら側には振り切らない。

燃える安土城を見上げる顔、すごく良かったなあ。本能寺では織田の刀三振りがそれぞれ違う表情を見せていて、ここでも薬研と長谷部とで信長への愛惜というか追惜というか、同じではないのが印象的でした。

それにしても長谷部はほんっといい役だしそれも納得のいい奴だった。

日本号

かっこいい。状況が状況なら、私は日本号うちわを振っていた。

脚本の小林さんのインタビューなどを読むと三日月は鈴木さんが演じることを念頭に置いた上で書かれたようですが、日本号もあて書きだったのではないかなあと推測しています。岩永さんの個性がより強く出た日本号だったと思うので。

主に長谷部のフォローが目立ったけれど、それ以外にも、映画本丸(というか今回の出陣部隊の)バランサーとして不動くんのフォローをしたり、偶然聞いた会話から三日月の心情を慮ったり(でも情に流されすぎてはいない)とお兄さんのようでした。不動くんに俺も飲むぜーと声をかけたのは、シナリオによると不動に気を使ってのことだったので、ありがとうという気持ち。勝手に。

あとはもう…かっこいいな……

・骨喰

舞台と合わせると3人いる骨喰くんですが、それぞれ作品にぴったりのキャストで映画もすごく良かったです。ふわっ…としてる。顕現したて、そして記憶がないという白にさらに白をかけた真っ白な骨喰くんでした。CMでもキーワードにようになっていた「歴史は変えてはいけないものなのか」というセリフ、なんの含みもなく本当にただ疑問を口にしただけという感じで、彼ならではだったなあと思います。好奇心旺盛で実際にやってみる骨喰くんなのも良かった。

三日月に向かってにこっとするところ、まあ可愛かったです。

・不動

不動くんに関しては、本能寺から始まり、最後の満点の笑顔まで、見せる表情のひとつひとつから受け取れるものが多すぎて、出番少なめと言われてもピンとこないくらいずっと考えています。よく変わる表情と一緒に、切なくなったり悲しくなったり緊張したり嬉しくなってる。やっぱり好きだなあ。

その後何度か観て、不動は本能寺での顛末は知っているという結論になりました。私の中で。三日月に言い含められたとき、燃える本能寺を見つめる顔、信長が生きていると聞いて話し合いをしている場で視線がそれていること。そういういろいろが、そうなのだと言っているように思えてきます。正解はわからないんだけどね。

それとこれはまったくの想像なんですが、三日月と(あと日本号と)同じように、不動もある程度椎名さんをイメージして書かれているかもしれないと考えてます。というのも、以前にステージナタリーの少年社中特集ページに小林さんがコメントを寄せていて、社中の一番好きな作品として「ネバーランド」を挙げてるから。あの無邪気で残酷で不安定な少年を演じた印象を不動くんにも託した…は言いすぎだけど、脚本に一定の信頼を感じられる気がしてます。気が。

そういえば映画不動くんはポニテを上下2つにわけて結んでることに気が付いて面白かったです。ごろんとするシーンでわかる。

・鶯丸

なんで鶯丸?という疑問に全部答えをくれた鶯丸だった。三日月と同じ、もしかするともう少し古くからあるかもしれない刀で、留守番ができる刀(鶴丸はできない刀)。

三日月が腕一本で大太刀を止めていたけど、きっとこの鶯丸もそれができる…。あまりがっちりと切り結ぶタイプの殺陣ではなかったのも余計に余裕を感じられました。まんばちゃんといい、この鶯丸といい、ああいう絶対強い古参刀というのがいる本丸で良かったなあ。だから三日月を助けられた。

本丸が攻められたとき、何を言うよりも早く時間遡行軍を斬ったのに興奮しました。このうぐぴ、強ぇぞ!ゲームの台詞が誰よりもかっこよく決まってたな…

 

三日月が鶯丸に言った「俺なのだ」は、その1に書いた【本能寺の変で刀剣男士が守るべき歴史は、歴史上における信長の消息は本能寺で途絶えたというところまでなのだと思う。なぜかって信長の遺体は見つかってないのだから。信長が奥の間にいる状態で本能寺が焼け落ちれば、そこで歴史上から彼の存在が消えれば、それで任務完了で良かった。】の主語を変えればいいのかもしれない。

三日月が【】の中のように考えていて、だから奥の間に信長を進ませ、そこにいた時間遡行軍を片付ければあとは三日月の知る歴史通り(蘭丸が信長を逃がす)進むだろうということで本丸に戻ってしまった。その結果――、ということだから。かなあ?

ということを考えつつまた映画観よう。

 

公開終了の日も迫ってきたようでドキドキしますが、手元にはまだムビチケがあるので3週目もできるだけ観に行きたいです。円盤今から待ち遠しいけど映画館での公開もずっと続いてほしいなー!

まだこれから書きたいことも出てくると思うんだけど、一旦ここで終わりにします。

 

映画刀剣乱舞を観たよ(ネタバレあり)その1

公開初日と次の日と、今のところ2回観ました。

すっごく!面白かったよ!!

刀剣乱舞の実写映画版として、奇を衒いすぎず真っ向勝負をした、間口の広い作品になってるんじゃないかなーと思います。もっと特撮色の濃い、ファンタジーやSF要素の強い作品を想像していたら、地に足の着いた刀剣乱舞だからこそ描ける歴史ミステリー作品だった。かといって難解ではなく、物語の道筋はシンプルでわかりやすい。あとこれまたシンプルに、刀剣男士が美しいしかっこいい。

あとアツい!脚本の小林さんが「萌えはないけど燃えはある」と仰っていた通り、そりゃあ西川のアニキだって歌うわという胸熱展開でした。

ゲームのファンとして、あとは出演する俳優さんのファンとして、良い作品になったことが素直に嬉しいです。

以下、ネタバレもしてる感想です。

 

▽物語について 

地に足の着いたという印象は、これほぼ山本さんと八嶋さんのおかげだと思います。二人揃ったシーンはないものの、どちらかが画面にいるだけで、あれ、これ大河かな?っていう重厚感が確かにありました。冒頭の本能寺で信長が蘭丸に「大儀であった」と言うとこなんて、最終回のクライマックスくらいの迫力です。八嶋さんの秀吉は特にすごく刺さってしまって、本当に素敵でした。愛嬌と狂気とか情の深さと酷薄さとか、矛盾がひとつの人格に違和感なく溶け込んでいて、赤尻を見せたすぐ後なのにあんなに怖い。

そういう、一見大河ドラマにいそうな信長・秀吉に対し、若くてきらきらしてなんかトンチキな格好した刀剣男士というのは明らかに異質な存在として目に映ります。でも不自然に浮いているわけじゃなくて、ああこれが刀剣男士のいる世界なんだと納得する感じ。映画そのものの説得力を感じます。

ミステリー部分に関して。誰もが知っている本能寺の変と、これまでに何度となく描かれてきたその謎に真っ向から立ち向かったのもすごいし、ちゃんと筋道通った答えを差し出してくれたことも、そしてその答えが刀剣男士だからこそ知り得たというこの映画の根拠を示してくれたこともすごい。

・本能寺で信長とともに炎の中に消えた薬研

・将軍家から下賜され秀吉のもとにあった三日月

この二振りが同時に「安土城」とつぶやく場面の心の盛り上がりが大変です。カタルシスがある作品はやっぱりいいなー!面白い〜と素直に思います。

骨喰の登場で「焼けて記憶がない刀」というカードを出しておくのもうまい。そこで不動に関して思ったことがあるのですが、それはあとに回します。

無銘くんの真の姿が明らかになったところでは、映画館全体が「えっ…」ってなってたのが面白かったです。誰!?とも思ったけど、ドロップの表現というのはわりとすんなりと理解できました。なるほどねー。いやでもやっぱり誰!?てなるな…

 

▽映画本丸のこと

これはものすごく個人的な感想だけど、あらゆるメディアミックス本丸で、私はこの本丸が一番好きです。信頼と優しさからなるとても良い本丸だと思います。

全体的にレベル高め。すごくいいなあと思ったのは(そして泣くのは)、不動くんへの対応です。本能寺で奥の間へ行かせない三日月、出陣から戻って甘酒飲む不動に対し(祝い酒と言うけどあれは絶対辛い記憶から逃げるための酒でしょう)、鶯丸は一度は嗜めるけど三日月に目配せされてからはもう何も言わず、日本号は調子を合わせてくれる。寝てしまったら薬研が上掛けかけてくれる。とにかくみんな優しいし、不動を信頼してる。不動は不動でその信頼に応えていて、虚伝で何も受け入れられずに泣き喚く姿を思い出すと涙が出ます…。映画本丸でも顕現したてのころは大変だったんだろうけど。ちょっと疑似家族のようなところのある本丸かもしれない。

審神者があんなにしっかり登場するのは意外でした。でも審神者と三日月の関係とても良かった…きっと長い長い付き合いなんだろうというのが気取らない会話の端々から取れるし、同時に主従の線引きもきっちりある。

三日月を迎えに行ったときにかぶさる審神者の台詞「なすべきことはまだあるよ」が好きです。ある。でもあるぞ。でもなく、あるよって言い方は、三日月とおじいちゃん審神者の関係の柔らかさを表すようで、いいなあと思いました。代替わりというシステムは単純に面白いと思う反面、闇を感じ取れなくもないので深く考えずにさらっと流したい…あっこれは個人的な印象ですが、あの世界の本丸は唯一のものっぽいなあ。同次元に本丸はただ一つの世界。

そしてまさかの幼女審神者の登場でした。文句なしに小さくかわいいものが登場してびっくり。他の刀がずらっと揃い、それがステキャストだったことにもわあってなってたんだけど、審神者ちゃんのあまりの可愛さに吹っ飛んでしまった。不動くんと同じ顔になってた気がします。ところであの不動の笑顔、パアァッ!という効果音が目に見えるようで最高だよね。

そして刀剣男士が揃って居ずまいを正し一礼。最後に初めて明らかになるサブタイトル《継承》。かっカッコいい〜!好き〜〜!!オタクだからああいうの大好き!!

映像ならではの演出として、そこかしこで装備を解いてくつろいだ状態の男士たちを見れたのが嬉しかったです。籠手のない鶯丸とかストラのない長谷部とか、ジャケットの袖口見えてる不動とかとても好きなので、あの状態の写真がもっと欲しいよ~~。

本丸でのことじゃないけどジャケットオフのまんばちゃんと薬研も最高でした。学園刀剣乱舞だ…!

 

▽三日月と不動の記憶

不動も信長が本能寺から逃げ延びたことを知ってるのでは、と思ったので考えをまとめてみます。

三日月が秀吉の元にあったから真実を知っているとするなら、不動もまた蘭丸の最後の行動を知っているはず。今思うと蘭丸くんは殊更に不動(本体)を主張していた…そしてさらに考えると、ストーリー中、その本体の名を呼ばれたのって不動、三日月、薬研だけだった。信長の最後(最期ではなく歴史的な意味での最後)に立ち会い、正しい歴史の道筋を知ってる刀たち。

整理しておきたいのがこの映画における本当の歴史について。本能寺の変で刀剣男士が守るべき歴史は、歴史上における信長の消息は本能寺で途絶えたというところまでなのだと思う。何故かって信長の遺体は見つかってないのだから。信長が奥の間にいる状態で本能寺が焼け落ちれば、そこで歴史上から彼の存在が消えれば、それで任務完了で良かった。

不動は蘭丸が信長を逃がしたことを知ってるけど、だからといってその後の信長は表舞台には出てこないのだから歴史的には死んだも同然です。わざわざ言わないのは知られていない歴史なら大っぴらにはできないという三日月と同じ判断か、それとももっと感情的なものからか。想像しかできないけど、前者もありつつ、不動にとって大切にしまっておきたい宝物だったからではないのかなあ。蘭丸が命を懸けて成したことだもの。「あそこで死ぬべきやつはみんな死んだ」という台詞も説得力が増します。「信長様」を「やつ」と呼ぶ中には含まないだろうとか、間違いないと断言したこととか。それが不動に言える、嘘のない精一杯だったんだろうな。

また、おじいちゃん審神者が三日月との会話で「まさか信長が生き延びていたとは…」と言ってるけど、これは時間遡行軍によって生き延びたという意味でなく、三日月から聞かされた真実のことを言ってるのでしょう。生き延びたところまでは正しい歴史、じゃあ正さなくてはいけないのは、生き延びた信長に時間遡行軍が接触したところからなのだと思う。あの審神者レーダーみたいのはその部分に反応したのではないかな…

って考えると、本能寺での三日月と不動の無言の会話にも更なる意味が出てくるのでは。自分も信長がここを生き延びたことを知っていると目線で言い聞かせる三日月と、それを受け取った不動なのでは…?

次はそういう目で見てみようと思います。

 

長くなってしまったのでキャラについては次に続きます。

 

楽しいことは続くのだ

「あと三日!」とカウントダウンされましたが、公開初日を迎える前にこれだけは書いておきたいなと思いました。「映画刀剣乱舞」がすごく楽しみ、という話です。

前回の感想記事のテンションが我ながらどうかしてると思ったので、少しでも下げておきたかったのもある。

試写会には行けてませんが、完成披露挨拶は配信で観ていました。私と同じく、リンカネ千秋楽配信からの試写会挨拶LINELIVEへのスイッチをした人多いと思うんですが、みんな北村さん椎名さんの新宿から六本木への移動をリアルタイムで追いかけてる感があってドキドキしたんじゃないかな…。だってリンカネが終わったのLINELIVEが始まる1時間前くらいだった。なので北村さんが登場したときまず思ったのは間に合ったー!ということでした。

ところでレッドカーペットを歩くみんなかっこよかったですね!!タキシード!!!スーツ姿も珍しいのにまさかのタキシード!!蝶ネクタイ!!好き!!!

たぶん俳優さん方にとってもだけど、応援する側としても貴重な機会だったので、本当にありがとうございますという気持ち。

映画の何がこんなに楽しみって、まあ推しくんが出演していることはもちろんなんだけど、虚伝と同じ本能寺が舞台というのも大きな要素のひとつです。同じキャラクター、同じ時代設定で展開される、違う物語はどんなものか。または同じ役者の演技の違い。

我が本丸の不動くんは虚伝後に来てくれたので、どうしても信長や蘭丸に対して真っ直ぐな愛情を向けるあの不動くんの印象が強いのですが、映画ではどんな彼を見られるのかが一番の私ポイントです。インタビューで虚伝よりは過去を受け入れている、というお話をされていたので、もっと内向きの演技なのかなあ?元気はつらつな印象が強いと思うけど、そういう静かな演技も素敵な俳優さんなので、この映画で推しくんの新しい一面を知る人が増えたら、それもとても嬉しい。

彼に限らず、2.5で活躍してる俳優たちが、界隈以外の人にももっと知られたらいいなあと思っています。そうしていいお仕事に繋がっていったらいいな。そしたら楽しいことはもっとずっと長く続くわけだ。

 

カウントダウンの動画、まだ続くであろうインタビューなど、映画だけでもまだまだずっと楽しいです。

まずは18日の舞台挨拶のライビュチケを手に入れたいです! がんばれー!!