すとんと刺さる

ゆるいおたくのよしなしごと

映画のはなし ー『恋恋豆花』

東京では舞台が絶賛公演中ですが、椎名さん出演の映画が一足先に上映されるということで私はそちらを観てきました。正式な公開は来年なんだけど、京都国際映画祭の招待作品となったのです。

義理の母娘が台湾旅行に出掛け、美味しいものを食べて優しい人たちと出逢う。という、言葉にしてしまうとそれだけの内容。なんだけど、一晩経ってじわじわと好きだったな……という実感が湧いてきてるので聞いてほしい。

といっても上記の通り、未公開作品です。あまり詳しく書くのは適切ではないように思うので、ふんわりざっくりぼかしつつ。

椎名さんの役どころは主人公たちが台湾で出会うバックパッカー。世界中旅して回っているのにセンチで寂しがりやという、ちょっとよくわからない青年です。変な人、と主人公のなおちゃんも言ってたけど本当にその通りだと思う。(でもなおちゃんもまあまあ変な子だった)

だけど彼、すごくキラキラしてるんですよ…スクリーンにアップになるたび新鮮に「わあ」とびっくりするくらい。えっこれってファンの欲目かな??いや、そんなことはない。台湾の街中で撮影しているせいか、画面の解像度が低めの少しざらっとした映像なんですが、そんな中で清太郎くん(役名)は目がやけにぴかぴかと輝いていて肌がつるっとしているのです。キラキラだ……

そして、この寂しがりやのバックパッカーは映画の中に5パーセントくらいある恋愛要素の担当でもあります。5…いや3%かな……。全然主題ではない、ちょっとした出来事程度のあっさりラブなんですが、その描かれ方がまあ可愛くて。あらー、とにこにこしてしまう感じ。いや待つのかよ!と思ったけど、そこも含めてとても可愛い。

役柄と恋愛描写、両方の可愛らしさがあいまって、あっすごく好きだった、と夜になってからふと気がつきました。

それはそれとして、台湾の美味しいものや見どころがたくさん出てきて台湾行きたい〜〜となる、ほのぼの優しい映画でした。主演のモトーラさんは強い個性のある子だけど笑うと途端に可愛らしい印象。すごく魅力的です。私は豆花がとても食べたい。

新宿を皮切りに、関西や他の地方での上映もすでに決まっているようです。私も公開されたらまた観に行こうー!パンフレットを手に入れなくちゃ…

twitter.com

 

舞台で恋愛描写のある役を演じる彼を見てみたいとは常々思っていたのですが、この映画でまたその気持を新たにしました。 円盤でなら1作だけ見たんだけど、今の彼でも。恋愛ものが好きというより、今まで見たことのないカテゴリーでの演技が見たい。

舞台、特に2.5や若手俳優わらわらの作品では縁遠いので、ないものねだりなんだろうなー。あっ直球のシェイクスピアも見てみたい。あのごてごてしたセリフきっと似合う。

結局なんでも見たい。