すとんと刺さる

ゆるいおたくのよしなしごと

繭期はじめました

この度めでたく、TRUMPシリーズの一通りの勉強を終えました。

一作品見るごとに膝をつき、顔を覆い、頭を抱え、最後に『グランギニョル』を見た今は床に蹲っています(イメージ)。なんかちょっとだけいい風に終わったけど、その後が『TRUMP』なんでしょう…知ってる、私このあとどうなるのか知ってるんだから……

この一連の物語にファンが多いのも、それはそうでしょうね!と思います。だってこんなのもう、追いかけないではいられない。

地獄というにはあまりにも綺麗で、血を吐くような思いやその場で心を全部持っていかれるような感覚はなかったのだけど、ふとしたとき、なんでもないときに、思い出しては悲しくなってしまいます。あの世界に神様がいるのかわからないけど、どうか神様、と思ってしまう。

どうか彼らにも幸せだったときがありますように、これからの彼らに、心から笑って過ごせるときがせめてひとときでもありますように。そんなことをわりと本気で願ってしまうので、私もそこそこにやべー繭期のようです。

少しだけ冷静な話もしよう。前回の記事で舞台『PSYCHO-PASS』は映像的だったと書いたけれど、TRUMPシリーズは舞台の強みを存分に活かしていて、そこがとてもいいなーと思いました。それぞれ独立した別作品としてやっているからこその演出やキャスティングで、そこがミスリードになっていたり、逆に俳優に寄せて観ることで余計に感情を揺さぶられることもある。たとえば『マリーゴールド』での三津谷さんのような。

あと単純に、ひらひらの衣装すごく素敵です。人を選ぶけれども。

少なくとも推しくん向けではないなーと思ったけど、でも待って、前にアレンみたいな真っ白い衣装でアレンみたいなこと言って女の子口説いてた彼を観たことがある。アレンな彼…すごくいいな…!見たいな!!

全然冷静じゃなかったけど、こうやって「私の最強のTRUMP」みたいなのを妄想するすることができるのは、キャラクターがそれぞれ立っているからこそ。古典作品のように、手を替え品を替えていろんな形で見てみたいです。

物語や演出、俳優の演技など、総合していちばん好みだったのは『グランギニョル』でした。まんまとダリちゃんが好きです。というかあんなの好きになっちゃうに決まってるじゃん!!飄々としてるのに傲慢で、口は悪いのに優しくもあって、家名に縛られたくないと言うのに覚悟は背負ってる。そして顔が染谷さん。好きにならない訳なくない?ダリは別にしても、時系列としてほぼ最初にあたるせいか思わせぶりな伏線がなく、物語としてすっきりまとまっていたように思います。いや『TRUMP』に繋がる伏線はもりもりあるんだけど。最後、物語か祈りで終わるところが好きです。まあその祈りも…という感じなんですけども。ほんと、ほんともう…おのれクラウス……というかすえみつ……

グランギニョル』と『TRUMP』に限らず、シリーズ作品を先に見ているかあとから見るか、もしくは見ないかによって、物語の見え方はだいぶ変わります。その流動的なところもすごくいい、というか嫌だ…もうやだーとなる…けど、面白いです。

グランギニョル』の次は『LILIUM』が好きです。拙さやもどかしさはたくさんあるんだけど、女の子のみだからこそあの息苦しさと緊張感が出せたのだろうと思います。あとアイドルにあれをやらせた末満さんやばいなと思うし見事にやり切った彼女たちもすごいし見せられたファンには心からお疲れさまでしたを言いたい。ちょっとずつ違う衣装がすごく可愛いかった。

そして、刀ステは末満さんの手法で描かれた刀剣乱舞なのだなあと改めて思いました。虚伝なんて燃えるし慟哭もあるしある意味TRUMPでは…?刀ステメンバーでのTRUMP妄想も捗るというもの。なんの制限もなかったら何振り折れてたんだろう。ちょっと見てみたい気もします。

 

そういうわけで、繭期はじめましたのでCOCOONのチケット取りました!

最遊記歌劇伝の前に繭期体験してきます。