かっこいいとは
来月まで観劇の予定がないので、この頃は配信見たり円盤見たり、あとは12月の舞台の復習に勤しんでいます。
日曜日には特に、推しの彼が某監督の代表チームに招集されたということで生配信を楽しみにしていました。某とか言うこともないな…クジライジャパンの話です。
鯨井さんは以前書いたようにとても好きな俳優さんです。いつ見てもいろんな方向から感心してしまう。
ご本人曰く「回さずにはいられない病」の鯨井監督のその回しっぷりと反応の速さはもはや話芸と言える域。場も回すし口も回るのほんと感心しかないです*1。ゲストから話を引き出すのも上手なひとなので聞き応えあるトークを楽しめます。
公開放送だったのにその場に行けないのは残念だったけど、配信でもすごく面白かったです。
ペダステでのエピソードや影響を受けた人、この先やってみたいことなど興味深い話もたくさん聞けたし、推しくんが終始リラックスというか、任せきってる姿はそんなにないので新鮮でした。あといなせくん相変わらず脚長チャンピオンだった。
監督の歌は今も頭を離れません*2。
そこで彼が影響を受けた人として名前をあげたのが演出家の西田さんでした。
12月に公演のあるリンカネ「RE-INCARNATION RE-COLLECT」も西田さんの作品です。リンカネについては下の記事でも触れてますがもうすこし。
いちばんの魅力は何かと聞かれたら、あくまでも私の主観ではありますが、かっこいいところと答えます。なんかちょっとバカみたいな答えだけど。
でも本当にかっこいいのです。殺陣がすごく多い舞台なのでそのかっこよさもあるし、登場人物の生き様もかっこいい。ビジュアルもかっこいいしここぞというセリフもすごくかっこいい。
登場人物でいうと魏の軍師、荀彧が好きなんですが、彼が軍に指示を下す場面がすごくいいのです。次々に畳み掛けるように各将に指示をして、同時にそれを書き付けた紙を放り投げていく(だった、確か)。かっこいい。
そして私が特にいいなと思うのが、かっこよさに男女の差がないところです。時勢という大きな奔流や運命という抗いがたい大波に巻き込まれながら、それでも己の意志を打ち立てて選ぼうとする姿が、男や女としてじゃなく人間として、強く美しく描かれています。かっこいい。
上演時間があまりにも曖昧すぎるとか、アドリブがときどき止まらなすぎるとか、真顔になってしまうときもまあまああるにはあります。それでも私はこの物語を知ってしまったから。もう最後まで見届けずにはいられないなあ。
初見では人物相関図がわかりにくいし、物語としてもとっつきにくいのですが、機会があったらこのかっこよさを体感してみてください。映像でも殺陣すごいから!
12月の公演はチケットがもうないのだけど当日券は出したいとのことでした。そしてライビュは難しくてもなんとか配信できないかと検討中らしいので、プロデューサーさん頑張れと念を送っているところなので良かったらそちら(念を送る)もぜひ…
西田さんの作品、私は他にはもののふシリーズのファンです。これもまたかっこよさの嵐。薄ミュ志譚での舞い散る桜の多さもその系譜と言えましょう…ちーさま篇も楽しみですね。
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