すとんと刺さる

ゆるいおたくのよしなしごと

8月

今さらですが、このブログは推し(と呼びます)が誰かをまったく隠していません。本当に今さらだね!

最初は気恥ずかしさもあって、明言はしないけど特に隠しもしないというスタンスだったのが、記事を2つか3つ書いたくらいからそれじゃあ自分の書きたいことの半分も書けないな?と気付いて今のようになりました。ブログを始めたきっかけが、彼について話したい聞いて欲しいという友達のいない私の悲しい欲求だったことを思えば、こうなったのは自然な流れというかそもそも気恥ずかしいとかよく言ってましたね?という感じです。

なのでこれからも推しくん(でもやっぱり気恥ずかしい)のことをどんどん書いていこうと思っていますが、何が言いたいかって彼が今日本にいないって話です。

まだたった5日前のことですが、推しくんが語学留学に旅立ちました。といっても留学というにはごくごく短い1ヶ月という期間。なんだけど、さ、寂しい……!!1週間も経ってないのに!

夏のあいだに帰国するし、秋以降の仕事だって発表されてる。今までだって毎月現場があったり行ってたわけじゃない。なのに同じ時間軸の中にいないというだけで、なんだか心許ない気持ちになってしまってます。早速ブログを書いてくれたし動画も上げてくれたんだけど。

心配もありつつ、ファンとしてはどうか心身ともに健康であれと願うばかりです。いちばん大きいのは応援の気持ちなんですけどね。

33歳という決して若すぎることはない年齢での挑戦と決意には、頭が下がるばかりです。尊敬する。インタビューやトークの場で10年先までのビジョンがあると言ってるように、彼はかなり慎重なタイプ(もしかしたら私が想像するよりずっと)だと思うんですが、そういう人だからこそ、この決断はこれから先、より良い結果に繋がるものになるんだって信じられます。信じるというと大げさだな、普通にそう思ってる。

8月の終わり、まだ帰りたくないと思うくらい良い時間を過ごせるといいなあ。帰ってきてくれないと困るけど。でもそれくらいに充実した夏を過ごして欲しいです。帰ってきてくれないと本当に困るんだけど!

 

10月の舞台はキャスト先行が外れてしまって、私といぷらくんとの蜜月に早くも翳りが見えてきました。最近優しかったからすっかり騙されかけたけど、そういえば去年なんて結構ひどかったんだった!でもまだ諦められないから、今年はちょっぴり幸せだったから、お願いですから当たってください。

 

そして日日は -舞台『刀剣乱舞 慈伝』日日の葉よ散るらむ

兵庫公演を観てきました。

正直なところ、私はまだ悲伝をうまく消化しきれていません。演技や台詞やエピソードなど好きなところはいくつもあるけど、作品全体に対しては、なんだったんだろうという気持ちが今も少なからずあります。この未消化の部分は、たぶん私の理解力や好みにも関係なく、ただ単に未だ明らかにされていない謎をそれはそれとして別皿に取っておくことができずに飲み込もうとして、でもできないから起きているのだと思う。なので悲伝の感想は「嫌いじゃないけど好きでもない」「つまらなくないけど面白かったと言い切れない」という中途半端なものになってしまう。その後TRUMPシリーズを見て末満さんの手法の一端に触れたことで、ぼやぼやーんとしてた悲伝での三日月の輪郭をうっすらと捉えることができたような気がするけど(たぶん。なんとなく。)、それは答え合わせ待ちの状態。

そんな中での慈伝でした。

舞台『刀剣乱舞 慈伝』日日の葉よ散るらむ 

以下、ネタバレも含みます。

その前にもうひとつ、神戸のアイアはオリエンタルの座席をどこへやってしまったの。

 

刀ステは、刀が人の体と心を持ってしまったこと、それに翻弄される刀剣男士たちの物語なの だなーと改めて思いました。三日月も自分が得てしまった感情に翻弄された一人なのかも。と、今は思っています。

慈伝、想像と全然違ったのに、終わってみると欲しかったものを見せてくれたという気持ちになりました。とても良かったです。好き。刀ステの物語はまだ続いていくのだなあ。

最初に聞こえてきたのは「西暦2205年」から始まる恒例のナレーションじゃなく、聚楽第を説明する知らない声。聚楽第をこういうことがありました!と全部映像で済ませちゃうのは想定していませんでした。前方席は首がちょっと痛かったです。

そしてOP!OPかわいい!みんな内番衣装!!ネタバレはなるべく避けていても聞こえてきた花丸…というつぶやきを、早くも実感。あんまり明るく始まったものだからびっくりした。そして長義くんも一緒にものすごくちゃんとコメディだったからそれにもびっくり。布、布そんな。あいつ結構いいやつだよ…。普通にあははって笑ってました。

特に布被った鶴丸と長義、振り返れない長義と国広のところがお気に入り。畳み掛けることで余計に面白くなるあの感じ、すごいコメディ作品観てる!と思いました。

会場替わり男士も含めて19振りってさすがに多すぎではという疑問は、まったく問題なかったです。逆にそれだけの人数がいたから、長義に対して色んな立ち位置の男士を描けたんだろうな。

刀剣男士同士の殺陣は虚伝でもあったけど、人数の多さや本丸内というのがスマブラとかマリカっぽくて楽しかったです。そしてなんといっても大太刀が!大きい!かっこいい!!本当に薙ぎ払ってた。あと舞台上に18振りが揃って構えるのは迫力があってかっこよかったです。

ドタバタコメディかと思いきや後半はぐっとシリアスで、けれど重くなりすぎずにずっと柔らかな空気感だったのが印象的でした。本丸のみんなは優しい。この本丸には三日月がいない。でもその心は確かにここにある。(茲という漢字は不勉強で知りませんでした…)慈伝は悲伝とは切り離せない、セットの物語なんだなあ。

と、思ったところでブログの最初に戻るんですが、慈伝が思っていた以上にがっつり悲伝の続きで、あれで物語は終わりじゃないということをはっきりと見せてもらったので、納得のいかなさが少し落ち着いた気がします。少しね、すこし。

彼の帰りが本当に待ち遠しいな。

 

会場替わり男士のこと

不動くんのいる慈伝を見れたこと、本当に幸運だし良かったなーと思ってます。

極めた不動、本当にかっこよかった!けど虚伝での不動の可愛げというかいじらしさもちゃんと残っていて、刀ステ本丸の不動くんが健やかに成長しているところを見れて嬉しいばかりです。虚伝では生まれたてすぎて本丸を振り回したあの不動くんが、ダメ刀だよぉーー!と泣き叫んだあの不動くんが、穏やかににこにこしながらみんなを見ているの、とっても感慨深いものがありました。

お小夜と骨喰くんは見ていないので比べられないけれど、長義に対してもすごくフラットに接していて。最初にわあと思ったのが長義くんに対しても「じゃああんたもまんばちゃんだな」って言うところ。国広のコンプレックスも長義のプライドも関係なく、もう一振りの山姥切として屈託なく受け入れてくれているの良かった。でも国広を呼ぶ「まんばちゃん」とはちょっと声色が違った。ように感じました。国広へはもっとくだけた甘えた感じだなーと思ったんだけど、これは私の先入観の問題かもしれません。長谷部との関係も程よい距離感と、わかってる感があって織田の刀最高だなと思いました。長義のほうに付くことを選んだ長谷部のことを「やっぱりね」って顔で見てるところも好き。

ゲストというか通し稽古1回のみだったわりに出番が普通にあって嬉しい驚きだったんですが、それに関しては葛藤がいろいろあったようで(この記事書いてる途中でニコ生見ました)(不動くんの役作りについてもネタバレにならない程度に話してたので良かったら見てね)、本当にお疲れさまでした。また刀ステの不動くんに会いたいです。

 

あと1回、ライビュを観ることができそうです。今回は不動くんを注視しすぎていたことを否めませんので、ライビュではもっと広く見たい…そうしたら各キャラについてなどまた書こうと思います。

あっむっちゃんがご飯いっぱい食べそうなむっちゃんでとても好き!

 

接触チャレンジ3回め

接触って便宜上使ってますが、冷静になるとすごい言葉だな…

握手会のことです。推しくんの個人イベントへ行ってきました。

前回は2戦2敗だった握手会、今回の結果はというと、楽しかったなあポワーンという気持ちでいっぱいなのでたぶん勝った。自分に。

ちゃんと人の言葉で話せたような気がします。

あっでも最初はよくわかんないこと言ってしまったかも。でもよく覚えてないからまあいいか。まあいいや。2回めの握手は、これは今までで一番ちゃんとできました!より人間の会話らしいものができたと思う!慣れてきたのかな、動悸の激しさは毎度すごいんだけど。

ところで推しくんは本当に顔が小さくて、いつも新鮮にびっくりします。今日も1回めの握手で「小顔!」とびっくりして、2回めにも「えっ顔ちいさっ」となりました。ツイに上げる写真だとアップになりがち、誰かと一緒に撮ってるときには前に出がち*1なのでそんな印象はないかもしれませんが、本当にきゅっとしたサイズのお顔。

いつも通り、彼自身が編集した動画(ゲストの方と遊んでるやつ)を見せてもらい笑い、エチュードで笑ったり感心したり、すごく楽しい充実したイベントでした。

あと俳優仲間からの誕生日メッセージ映像!すでにツイッターなんかでは話が出回ってた鈴木さんからのメッセージもあり、それがまたとても素敵でした。ずっととなりで見てるって。私たちにも聞かせてくれてありがとうね、という気持ちです。

彼はいつも「〜〜したい」「〜〜しようと思う」と言うんじゃなく、「〜〜するので」と言い切ります。意識的になのかな、どうなんだろう。意識がもう習慣として染み付いてるんじゃないかと私は思ってるのだけど。

責任感とか自負とか、自分自身への鼓舞とか、そういう強い意志をきちんと言葉にする、表現できる彼を尊敬します。

すごくかっこいいなーそういうとこ大好きだなーと思う。

刀ステ兵庫公演についても「やるので」と話していました。だから期待は大きいです。来週すぐだな。楽しみ。

 

なんて、冷静装ってるようで、本当はもっとヒュー↑↑↑という状態です。たーのしいーーー!!!って小躍りしてる。

今日のイベントもだけどつい先日のニコ生も楽しかったし、あと5日に発表された新しいお仕事が、個人的にものすごくテンションの上がる内容だったのでずっと興奮しています。だって毛利さんの脚演、唐橋さんと一緒なんてもはやネバーランド…そしてそこに窪寺さんもいらしたらこれはもうほぼ社中ゲストでは…?*2

あと劇団シャイニングは役者に対する福利厚生が手厚いともっぱらの評判なので、推しくんが良い環境でお仕事できるならそれ以上のことはありません。

何より、もうこの舞台のチケットを確保してるということに自画自賛が止まらない。

私すごい!えらい!!まあキャスト先行でもまた申し込むんだけど。大阪公演は私の愛するドラマシティなのでそれも嬉しいです。ステラボールは未経験だからなんとも言えないのだけど、少しでも良い会場になるよう頑張ってほしい。

もうひとつ発表されたお仕事でも嬉しい楽しみ〜〜と心のペンラをガンガン振り回してたので、私はたぶん結構頭がおめでたい方なんだろうな…でもおめでたいのは楽しいのでそれでいいです。

鹿殺しは数年前に一回見たきりなんだけど、なんか元気が良かった印象。あと泥臭いというか男臭いというか、そんなイメージがあります。初めての劇団で、どんなお芝居を見せてくれるのか、新しい一面が見れるのかもしれないと思うと、それはやっぱり楽しみだし嬉しいよね。

 

そうだ、イベントにはボタンの服を着ていったよ。

*1:ちいさいから…

*2:違います

お楽しみはこれからだ ー『最遊記歌劇伝-Darkness-』その2

その後配信を観て次の日もまた観てタイムシフトでも観て、残ったあと一回はもったいなくてまだ観ていない状態での感想続きです。

感想というか、ここが好きあれがいいというだけの取りこぼした分の話。

もう千秋楽から2週間も経ってしまったんだなあ…

舞台化するとだいたい思うことなんですが、最遊記歌劇伝でも衣装のひらみが素晴らしいなーと感動していました。三蔵の袖とか悟空のマントとか、今回はヘイゼルの裾。アクションの多さを考えると役者さんにとってはいいことばかりではないんでしょうけど、素敵なものは素敵なものとして余さず絶賛したい。

前の感想でも書いたけど、今回の歌劇伝は三蔵と悟空の描写がすごく丁寧でいちいち刺さります。EDの背中合わせと並んで、OPで悟空が三蔵を迎えに行くところが最高でした。すごく好き。あと支払い済ませたカードをすぐ三蔵に返す悟空はいい子。

いい子といえば、あの大佐に「ちょっと待って」と言われてうんと頷く悟空も百点満点のいい子だったね…

大佐もいいけど唐橋さんの烏哭はやっぱり圧倒的です。いろんなことに飽きて諦めてしまって、そしてそんな自分自身も嘲り笑ってるような、とにかくくっそめんどくさい人なんだけど、そのくっそめんどくささが唐橋さんの佇まいだけからでもわかる。声の出し方も視線の動きもまったく真実味というか誠実さを感じないし、ときどき、光明を前にしてちらっとめくれるように見える本音もすぐ自身の嘲笑に隠されてしまう、そういう面倒臭さ全部が演技で伝わるのだから本当にすごい。

烏哭と対話する光明はイマジナリーな存在だと理解してるんですが、もうこの世にはいない人としか向き合っていないのは余計に彼の孤独を感じます。孤独というか真っ暗な感じ。底の見えないぽかんと空いた闇。

この烏哭に一方的にぶちのめされる三蔵が見たいよ!そこからぼろぼろで立ち上がる三蔵一行を!お願いします!!(と、アンケートにも書きました)

落ち込む八戒のところに来た悟浄の「傘届けにきた」はburialを受けての台詞かな。バトンを受け取ったという言い方は鮎川さんがよくしてるけど、藤原八戒が鮎川悟浄に届けた傘を、今度は悟浄からさいねい八戒に届けた。そうして確かにバトンが繋がったのだと思いました。素敵な、良い演出だなー!

あとは、クライマックス以降の三蔵がずっと迷子のような顔をしていてそのまま終わってしまうので、心細さが伝染してしまったかのように寂しいです。闇、闇〜〜と歌う三蔵の心もとない感じ…あの三蔵の歌とても良かったんだけど、それを喜んでいる場合ではなくて、表情がとにかく辛かった。

斉天大聖はアクションすげーー!かっこいいーー!というのはもちろんなんだけど、表情がまあ大変でした。大変やばくて大変よろしかったです。瞳孔かっぴらいた笑顔たまんない。タイムシフトで見たとき一時停止してしばらく眺めてしまいました。楽しそうに笑ってるのにすごい怖いの。テンション最高潮なのに体温低そうな笑顔。好き。

ヘイゼルは本質がとても優しい人というのが、倒れた八戒に対しての態度でよくわかる。あと悟浄も優しい。特に三蔵に対して、ああ言ってあげられるのは悟浄の優しさだなあと思いました。だからこそ残った三蔵がますますかわいそうな顔になるんだけど…

早く、早く三蔵迎えに行ってあげて!!なるべく早めに!できたら来年中に!!

Oasisは三蔵不在でどうなるのかなーと考えています。

妖怪の村中心のオアシス編は決まりとして、あとヘイゼルとガトは一足先に二人の過去について触れるのでは。とか。まあ上手いことやってくれるでしょう。

残ったタイムシフトも近いうちに見て、あとは円盤の特典もすごく楽しみ。円盤届いたらOasis編はもうすぐだし…公演終わってもまだずっと楽しい。

 

日付変わってもう今日のことですが、推しくんのイベントが開催されます!私が参加するのは来週だけど、何を着ようか考えたり、握手会の練習をしたり、準備はすでに始まっています。

スヌーピーのTシャツでこの夏買ったお気に入りがあるのでそれを着ようかなと思ってたのだけど、前のイベントでねずみー着てたことを思い出して候補から外しました。なんか自分の中で面白くなっちゃってだめ…あなたキャラもの大好きってわけでもないでしょ…*1

もっと大人の女性らしくちゃんとした服を着ようと思います。ボタンついてたり。

あとは緊張しないようにしたいけど、イマジナリー推しくんを相手に練習してどれだけの効果があるのだろう。

頑張れーって思っていてください。

*1:でも今年グレムリンTシャツも買ってた

お誕生日おめでとう

今日は!推しくんのお誕生日です!!!

33歳おめでとうございます!!!!

去年はまだブログを始めていなかったので初めてこのテンションでお祝いが言えます。やったー!!ほんとのほんとにおめでとう〜〜〜〜〜〜!!!!!!*1

1年前はちょうど舞台中で、そのときのお祝いもものすごく楽しく幸せそうで素敵だったんですが、今年は昨日から今日にかけてニコ生をやってくれたので一緒にお祝いすることができました。嬉しい!

そのニコ生がまたものすごく楽しくて、たくさんのお話を聞けたのでありがたいなあという気持ちでいっぱいです。唐橋さんがいらしてくれたおかげでいつも以上に彼のお芝居に対してのスタンスについて聞けたように思います。お二人の喧嘩の話が、その原因といいやり取りといい、真面目でアツくてたまらなかったですね…「ネバーランド」について、2人にとってどれだけ大切な作品か聞けたのも嬉しかった。本当に、とても良い関係だなあ。そして仲良し!

仲良しといえば歌劇伝でのエピソードも楽しかったです。あなたたちは本当に鈴木さんのことが大好きだなあ!鈴木さんもきっとあなたたちが大好きだろうし、2人ともそんなの百も承知だろうし、そしてそういう3人を私たちも大好きだよ!この役を演じることが楽しくてたまらない。なんて、彼がそんな作品に出会ってることはとても喜ばしいし、その場に立ち会えたことも幸せです。もちろん仕事なんだからそれだけではないだろうけど。でも楽しいって教えてくれると私も楽しい。

話してくれたいつかの夢、叶う日を待ってます。

ニコ生では一足先に8月の予定もお知らせしてくれました。正直、驚きました。全然予想外だった。少し寂しい気持ちになってしまったのはなんでかなあ、ツイートだってしてくれるだろうしきっと顔をまったく見れないわけでもないのに。謎のファン心理…でも私個人のちょっとの寂しさとは別に、とても良いことだとも思いました。お仕事も安定している今だからこその機会だったのかなと思うし。応援しています。健康には気をつけて、それで目一杯学んで遊んでもきて欲しい。いろんなものを見てほしい。そう考えると一ヶ月なんてきっと全然足りないのだろうね。

いつ決めたのか、どうして決めたのか、いつか聞きたいなと思いました。その必要性を感じたり、もっと単純に話したいと思ったら教えてくれるんでしょう。そうでなくても何かしらの結果で教えてくれるんじゃないかとも思うので、そのときを待ってよう。これからの彼も楽しみです。

それにしてもただでさえ若い彼、カナダでは完全キッズな扱いをされてしまうのでは…?

中身は年齢相応にクールで落ち着いて(ない部分もある)、男らしくしっかり者なお兄さんだけど、見た目の若さがとにかくすごい。俳優さんなんてみんな大概年齢不詳な感じだけどそれにしたって若いよね彼!?身長はともかくとしてお顔立ちのバランスもあるのだろうな。肌は間違いなくぴかぴかです。あと笑顔のかわいさね!あの笑顔を見るとなんか嬉しくなっちゃうのって、彼のファンであるとかないとかに関わらずみんなそうだと思ってます。そうに違いない。だって引きずられてこちらも笑顔になってしまうでしょうそうでしょう!?はー幸せ幸せ!

次の舞台は刀ステ兵庫公演。新しい劇場も楽しみです。

その前に個人イベントもあるからそちらは今度こそちゃんとしたいです。とりあえずペッパーくん脱却を目指そう…。ニンゲンラシイコトバヲハナシタイ

 

改めて椎名さん、お誕生日おめでとう!新しい一年も幸福と可能性に満ちた日々でありますように。

 

*1:表ではもっと澄ました顔で言ってる

好きしか言えない ー『最遊記歌劇伝–Darkness–』

6月になって『COCOON』月・星を観てきたんですが、そのあとすぐに『最遊記歌劇伝』にも行ってきました。

ずっと観たいと願っていた作品をついに観劇できたからか、それとも繭期を飛び出し西へ向かった反動の大きさのせいなのか、いつも以上に興奮がすごい。

まだ公演中ではありますが、あと私が観られるのは配信だけなのでひとまず感想を記しておこうと思います。以下、舞台のネタバレと原作の今後の展開にも触れています。

 

最遊記歌劇伝–Darkness–』

初日は「本物だーー!」とばかり思っていて冷静さはかけらもなかったんだけど、2回目以降少しずつ正気を取り戻し、どうにか物語や舞台周辺についても考えられるようになりました。それでもやっぱりなにより大きいのが嬉しいという気持ち。私は本当に、この作品を観ることができて良かったなあ!とっても幸せです。

原作の最遊記で一番好きな場面は、物語のはじめのはじめ、三蔵が悟空を牢から出すところです。ぽかんとした顔の悟空に、しかめっ面で手を差し出す三蔵。2人の手が繋がれる。外伝を経てからはより一層、物語にとって大きな意味を持つ場面です。

歌劇伝でもそれは同じで、「三蔵が悟空に手を差し出す」ことは毎回OPで象徴的に描かれています。劇中で実際に描かれたのは1作目『Go to the West』と再開後の『Burial』かな。何回見ても同じように涙が出てくるから、そこはもう私はだめなんだと思う。

今回、そのシーンが一度きりじゃなくあって、悟空から手を伸ばすような形でも描かれてました。すごく三蔵と悟空が真ん中に据えられた話になってた気がします。

ヘイゼル篇は今のところ原作で最長のシリーズで 、舞台化が発表されたのはこの『Darkness』と次回の『Oasis』の2作。タイトルや煽り文からも想像はついていたけど、物語としては過程の部分で終わってしまうので、今作だけだとやや消化不良の感があります。起承転結の転までという感じ。ちょうど三蔵のかっこ悪いところというか脆い部分が全開になったとこだし…原作未読でシリーズも初見であるというひとには特に、ピンとこない話だったかもしれません。

なんだけど、上にも書いたように三蔵と悟空の関係性を強く印象づけるような演出がされてて、もちろんキャストの演技は素晴らしかったので、私はとっても楽しかったです!!

三蔵と悟空の関係はなんと言い表せるだろう、と考えます。4人まとめてなら仲間と言えるけど、悟浄と八戒のように親友とは絶対に言えない。金蝉と悟空の疑似親子関係ともちょっと違う。三蔵の言う飼い主とペットというのはあんまりだと思いつつ、でもそんなに間違ってないのかも…お互いがお互いの光である関係。

このエピソードは、その三蔵と悟空が、自分の大事なものを見つめ直す話なんだよね。

 

相変わらず、敵役のお歌が上手でした。ヘイゼル役法月さんはスレイジーを映像で見たことあるくらいだったけど、その記憶よりずっと歌が上手かったです。歌劇伝の、歌は上手い人にどんどん歌わせようどんどん、という吹っ切れ方は結構好きです。とはいえ御一行もずっと上手くなってたと思います。私は悟空のすこんと抜けるような素直な歌声がとても好き。

『Reload』までじゃなく異聞の歌もちゃんと取り入れてくれてたの、すごく良かった。「回顧」の歌詞はほとんどそのまま悟空・悟浄・八戒に当てはめることができるんだなあ。EDは忙しいくらいだったけど、最後「Go to the West」にたどり着いたらそれで全部しっくりまとまってしまうからすごい。

三蔵が悟空と背中合わせになって座ってるのがものすごーく可愛かったです。心のシャッター百万回押した。*1原作の悟空の髪が切れちゃったエピソードの再現なのかな…真っ先にあのシーンを思い出しました。最後の出窓に背中合わせで座る2人。違うかな、どうだろう。

 

お師匠様が相変わらず素敵でした。つくづく歌劇伝は『Reload』でいい方法を思いついちゃったよね…今回も不自然じゃなく欠かせない存在。キセルの灰を落とす動作が本当に美しい…原作のビジュアルに似ていることは必ずしも重要ではない、って三上さんの光明を見ると本当にそうだなあと思います。並べると全然違うのに、でもすっごく光明なの、なんだろうね。それは唐橋さんも遠からず言えることで、別に髪型を寄せてるわけでもないのに、もうすっごくニイだし烏哭。私は原作は読んでるけどアニメは見てないので、原作読んでてもあの声で喋りだしますニイ博士。早く烏哭の本気が見たい。怖いけど見たい。

ヘイゼルとガトは逆にビジュアルからぴったりで、またヘイゼルの歌声が素晴らしかったです。高音きれい。しばらくは一行をお願いしますという気持ち。歌唱力という意味でも。ガトの悟空の身長差も良かった。

三蔵一行。今回限りのピンチヒッターということで、さいねいさんが八戒として出演してくださったこと、本当に本当に感謝しています。でなかったら今このときのこの舞台はなかったかもしれない。心配していた一行感もまったく問題なかったです。悟浄はシリーズ重ねるごとに男っぽさが増していい感じになってきたなー。色気が出たというか…脚はいつ見ても長い。「♪もっと見せてよ」のときの振付けが好きです。耳元でひら〜とするやつ。

悟空はねー、もう、とにかく好きです。としか言えなくなってしまうんだけど、相変わらずわけわかんない高さでのバク宙やその他見応えのあるアクションはもちろんとして、元気いっぱい悟空から金錮を外してからのゾッとするような笑顔まで、どこを切り取っても最高でした。悟空を演じてるのが彼で良かったし、彼の演じる悟空を観ることができて良かった。あと彼は、お芝居が上手い人なんだなあーと改めて思いました。好きです。ひとつの表情、声色に詰め込んだ情報量の多さがさ!好きです!!

三蔵は、鈴木さんの当たり役だなあとつくづく思います。まず声がいいし姿もいい…銃を撃つときに袂を抑えるなどの動作ひとつひとつがすごく三蔵らしい。これはキャストみんなに言えることだけど、舞台上の彼らは何もしていないただ立っているときでも、そのキャラクターらしい佇まいでいる。二次元でしか知らないキャラなのに、彼らは三次元を確かに生きている、と感じます。

あと三蔵と悟空の身長差体格差もとても素晴らしい…

ああ三蔵一行だ〜〜といちばん強く感じたのは、ヘイゼルにいちいちカチンときてるところ。息ぴったりな4人がまあ可愛かったです。上海蟹もタラバも美味しいよ!

 

もう明日が千秋楽です。あと一回。今日の公演は配信で見ることができるので、また細かい感想などは書いておきたいです。

最後に、あまりの尊さに涙を禁じ得なかった椎名さんのツイート。「尊い…」とかあまり使いたくない言葉だわーと常日頃思ってるのに、それでも思わず言ってしまったもんね。ここで使わずいつ使うって思ってしまったもんね…

手を繋ぐ三蔵と悟空の写真です(うさぎ)。

あああああ。

そうなのそれなの!!!それなんだよ!!! さっすがーーーー!!!!

 

*1:オタクだからすぐ心の何かを押しがち

スタートを切る! ー舞台『弱虫ペダル』

個人的に気持ちの下がることはいろいろあれども、実際に見ると「やっぱり大好きだーー!!」と心が大の字になる作品を観てきました。前作からだいたい1年振り。シリーズを見始めてからそれだけの時間が空いたのは初めてで、けれど久しぶりに浴びた熱量に違いは何もなかったです。

「スタートを切る!」と始まったら泣いてしまうパブロフの犬

舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇〜制・限・解・除(リミットブレイカー)〜

タイトル長い。

以下、ネタバレも含む感想です。

 

ペダステ好きだなー、面白いなー。と今回もまた思いました。知ってた!

原作も読んでいますが、ペダステは良くできているなあといつも新鮮に感心するところは、漫画原作が板の上の物語としてきちんと再構築されていることです。アニメでも映像でもできない、舞台だからこその作品になっている。それはペダステの代名詞となっているロードレースにおける演出面だけでなく、原作にあるエピソードを取捨選択して、ときには入れ替えたり挿入したりする脚本の構成力によるところも大きいと思っています。原作のストーリーを順繰りになぞるのではなく、そのときどきに合わせてエピソードを繋げたり切り離したり。

今回で言うと小さな峠の場面。原作では小野田くんがリアルタイムで見ているシーンを回想という形にしていて、これはあとで脚演のシャトナーさんのツイートで気付いたことだけど、それによって巻島と東堂の戦いがインハイでの戦いと本質的に繋がってくる。いわば原作の改変なんだけど、舞台での違和感はありません。このシリーズが今まで培ってきた信頼も大きいのだと思うけど。

いつもある冒頭の回想シーンもそう。毎回毎回、小野田くんの総北入学からを猛スピードで振り返っていて、でもまたかーという気持ちにはならないしなんならその回想だけで泣けてしまうのは、回想であってもこれは絶対というシーンを外さないからだと思う。原作への愛情と深い敬意を感じます。

今作で特に好きだったのがゴール争いのときの歌でした。「勝ちたい  君もそうなのか」みたいな歌詞。ペダルって勝敗に対してはすごくシビアというか、容赦のないところがあって、勝ちたい理由も気持ちも誰も同じだけあることを描くのに、それはそれとしてその都度勝ちと負けの結果ははっきり出てしまう。気持ちが足りなかったから負けたなんてことは絶対になく、なんなら実力が足りなかったわけでもない。ただ勝てなかったという事実があるのみなのです。

鳴子と今泉の関係が本当に、アツいしかっこいいしでたまらなかった…根っこでは信頼しあってるライバルなんて最高に決まってるでしょ!!鳴子くんはペダルで一番かっこいいと思ってるんですが、今泉くんの誇り高さも私はとっても尊いものだと思ってます。最後の最後まで、鳴子くんのかっこよさはとどまることを知らなかったです。

あとはなんといっても、巻島さん東堂さんの1年目インハイ以来の戦いです。

ペダステは今回もキャス変があって、それはもう仕方ないし卒業した先輩たちに至ってはそれはまあそうでしょうねという感じだったんだけど、ファーストリザルトでの踊るような2人のフォーメーションがそのままで、変わってしまっても繋がってるし受け継がれている、いなくなったわけではないんだと感じられて嬉しかったです。巻島東堂に限らず、坂道くんのフォルムとか、ところどころ塗装が禿げてきたハンドルとかも。

これからも、好きという気持ちだけでずっと見守っていけると思いました。観に行って本当に良かった。

ペダステでのお楽しみといえば雑女装ですが、久々にバシ崎兼子に会えて嬉しかったです!今泉親衛隊のDIVAも素敵だったけど、兼子は彼女たちより肉感的なのがまた違った魅力でいいですね!大阪でもドジっ子りょうちゃんと純子に会いたかったよ〜〜。どんどん雑にやってほしい。(でも天羽くんの女装も本気を感じて好きです)

小野田くんのキャス変には不安もあったんですが、糠信さんはすごく安定した坂道くんでした。今までの坂道くんより背が高いせいもあるかな、堂々とした坂道くんっぷりというか、鳴子くん今泉くんとの並びがすごく自然だった。糠信さん、これが初舞台というのも信じられないくらいだけど、これからの活躍も楽しみです。

あとはT2の安心感がもうすごい。鯨井キャップはもうこの舞台の柱と思ってるけど、青八木さんの八島くんも今や欠かせないなあと思います。どうでもいいけど、私鯨井さんの声がすごく好きなんですよね…特に青八木と手嶋が会話する場面での「俺の震えを止めてくれるか」という台詞がまあ色っぽくて聞いてはいけないものを聞いてしまった気になりました。ごめん。

でも一番はやっぱり鳴子くんかな〜〜。贔屓キャラはカブなんだけど。鳴子くんはもうインハイ始まってからずっと、かっこよくない回がないからすごい。最初から最後までかっこよかったです。さくくんのちょっとざらっとした声での台詞回しは、派手さもありつつクールでもあり、鳴子くんの強さ、冷静さ、そしたやっぱりかっこよさが余すことなく詰まってる。鳴子くんが一番かっこいいよ!と心から思います。

そうだ、初めての会場だった浪切ホール、花道演出を観ることができたのは良かったです。端の方の席からでもわりと見やすかったかな。

 

原作では2年目のインハイも決着がつきました。ペダステもなんとかそこまでたどり着いてほしい。次はまだ決まってなさそうだったけど…

一回本物を見てごらんよ!と大きな声で言いたいです。板の上で全力で走る姿、床に落ちる汗の量。スロープが動くだけで道はどこまでも先に延びていく。最小限のセットと、照明と、音楽と、役者の演技だけが舞台上にある。

そういう作品です。

あと最後の最後にはペンラも振れる!

そういう作品ですペダステ!!