すとんと刺さる

ゆるいおたくのよしなしごと

物語は続くー『RE-INCARNATION RE-COLLECT』2

『RE-INCARNATION RE-COLLECT』

結局、劇場で2回と千穐楽の配信を観ることができました。360チャンネルを利用するのは初めてだったけど、意見をすぐ取り入れてくれたのか、アーカイブ視聴では生配信時よりもずっと見やすくなっていて感謝しきりです。映像もめちゃくちゃ綺麗だった。

以下、今作以外にシリーズのネタバレも含めた感想です。

 

どこまでも人の物語でした。時流や運命や天の力に翻弄されながら、それでも人としてそこに立つこと、人が抗うこと、人の力によって天下を動かすことを諦めない人の物語。

今回真ん中に立ったのが天下の才も業も関係ない馬超であるというのが、そのいちばんの表れだと思う。馬超はまだ己を確立できてない悩める青年で、たぶん許褚の方が年齢的に若いと思うんだけど、その意味では同じ年下キャラでも、迷いのない許褚の方が今はまだずっと強いんだろうと思われます。今思うとリザルブの馬超は死んでも〜をあまり言ってないんだな。自分探しはまだ続いていても、劉備を自分の殿と言ったり、関羽を連れ返しに行くことには迷いがなかったり、確実に成長してる。馬鹿が付くくらい真っ直ぐに突き進む姿は美しくて泣けてしまう。本当に美しい馬だよ…!!次回の登場が楽しみだなあ。

さて、リンカネシリーズは時系列順ではなく、この『リコレクト』は『リバイバル』と『リザルブ』の間、続きに無印、『リバース』があります。今回は物語の空白だった部分を大きく埋めていて、どうしたってシリーズのこれまでとこの先を考えずにはいられませんでした。

真ん中は馬超だけど、物語の比重は董卓に傾いてたように思います。

あとはなんといっても張遼、そして呂布。やっと出てきた呂布がまさかの呂布(概念)でびっくりした*1。そうきたかーー!って。シリーズ中、呂布については張遼や虫夏、他の人もさまざまに語っていてたけれど、今思うとそれぞれ意味が違ったんだなあ。

張遼にとっての「呂布」は=貂蝉であり、また貂蟬を失って放浪ののちに(おそらく)初めて得た居場所のこと。華雄の記憶を持つ虫夏にとっての「呂布」は董卓軍そのものだったのかもしれない。そういえば、今まで虫夏は孔明に憑く前は呂布に憑いてたのかと思っていたけど、董卓との会話から察するに、人ではなく洛陽についてたということでいいのかな。それが周瑜が火を放ち、結果多くの民草が死んだであろうことに繋がる…?ちょっと九子についてはあとでまた考えます。

リザルブ冒頭でワンシーンだけ呂布張遼の別れが描かれています。呂布の最期というか、死んだ呂布に縋る張遼の姿。そのとき呼んでいた「奉先」の名は呂布の字だと思ってたんだけど、そうじゃなくて貂蝉のことだったんだね。完全にしてやられたという感じです。そして曹操との対決。呂布張遼にとっての居場所)を殺したのは俺だ、って言ってあげる曹操がね…ここからリバースでの「…曹操軍先駆け張遼文遠だ…!」と名乗りを上げるあのシーンに繋がるのかと思うと、なんかもう、曹操軍~~~という気持ち。匈奴で貂蟬と天下を夢見て、董卓の元で再び夢を見た。それを奪った相手だから殺すつもりでいたのに、結局はまた同じ夢を見てしまってたっていう。そこが居場所になってたっていう。っていうね!曹操軍〜〜〜〜!!

そして董卓。演じてらした松田さんは指パッチン爆発おじさんのイメージが強くて、あとは真田丸でお見かけしたくらいだったんだけど、改めてお芝居上手い人だなあと思いました。徹頭徹尾とにかく魅力的な董卓だった。

リンカネでは、どの軍勢もどのキャラクターも愛おしく大好きになってしまうんだけど、まさか董卓軍まであんな仲良し感出してくるとは思ってませんでした。だってリバイバルでの華雄を見たら、もっと殺伐としたアウトレイジみたいな軍かと思うじゃん!あの華雄賈詡徐栄と一緒に董卓の周りでわちゃわちゃしてるところを想像すると、にっこりしてしまう。華雄は絶対賈詡が嫌いでしょ…リバイバルで「であれば」という台詞があったけど、賈詡のことを思い浮かべてあんなもったいぶった言い回しを使ったの?なんて考えるのも楽しい。

リンカネは人が嫌いな人がいないなーと思います。どのキャラクターも誰かしらを愛して(広義の意味での愛です)いてみんな優しい。賈詡の「しつこかったでしょう?」という台詞とか。上田さん初めましてだったけれどすごく良かったなー。特にこの台詞が、それまでの明瞭かつ冷静な声と違ってすごく優しくて。泣くわ。

孫呉。呉は辛い…周瑜ばっかりなんであんな辛い目に、とどうしても思ってしまう。孫策がいるのにいないのがもう本当にかわいそうで悲しくて、どこほっつき歩いてやがる…と今回ばかりは心底憎らしかったです。あんなに呼んでるのに!!でもその後伊阪さんが目真っ赤にして周瑜とお写真撮ってたので許した。

蜀。劉備は今回とことん良いところがなかったけど、劉備がいちばんかっこいいことは知ってるから!関羽馬超趙雲も悩んでたからいつも以上に劉備の兄ぃは心細かったろうと思います。早く舞台上に五虎将揃ったところが見たいなあ。たとえカテコ後のゆるゆるシーンでも、そんなの見たら私は確実に泣きます。なんなら4人いるだけでもうちょっと泣いてるし…

魏はさっきもさんざん書いたけど、曹操軍〜〜〜!!です。主に曹操のところで、ほんとどうしようもないくだらないギャグシーンがあるから舞台が伸び伸びになっちゃうんだけど、あのくだらなさを通り過ぎたからこそぐっときてしまう展開があることも確かで、みんな楽しそうだしいいかなという気持ちになってきました。

話が孫呉に戻るけど孫権スロットすごい面白かったね…あそこでうふふと笑う孫権周瑜がいるからクライマックスの絶望がより深くなる…おのれ……

曹操軍で言うなら曹仁。とことん弄られキャラなんだけど、曹操やら夏侯惇やらが好き勝手できるのは彼がいるからこそです。あまり殺すな、なんて曹操に言ってあげられるのは曹仁だけだよ。曹操軍における今回の愛ある台詞です。夏侯惇から許褚への「泣き終わったら戻って来いガキ!」も愛に溢れてたな…おにいちゃん…

今作でも許褚の泣き叫ぶ姿を見ることができて切なくも嬉しい気持ちです。関係ないけど、西田さんは馬超をボコらせるのが好きだし許褚を泣き叫ばせるのが好きだよね。ありがとうございます。

曹操は未だ謎が深い人物だけど、なんでも知ってるのに思い通りになってることはむしろ少ないからかな、どこか切なさを感じます。知っている分だけ、たぶんいちばん抗ってる人なのだと思う。ただ曹操には夏侯惇がいるからな、あれ以上ってきっと他にない。夏侯惇張遼には誘いをかけるのに趙雲には来るなって言うのが面白いです。迷いのない趙雲はめっちゃ強いんだろうね。

あと荀彧。リバイバルからのリコレクトは趙雲との幽州組がいちいち刺さってたまりませんでした。今回もそういう台詞がたくさんあったなあ。趙雲に吐き捨てた「一生そうしてろ」も良かったけど、馬超を見送りつつ言った「命かければあなたたちもなれますよ」みたいなのがとても好きでした。

前にも書いたけど、リンカネにはたくさんの物語があるのです。これ以上なく、正しく群像劇なのだと思う。

袁紹軍は、前作リザルブがあっての今作だから袁紹様の笑顔ひとつ、台詞ひとつ、どれを取っても泣きたくなります。見えている未来にそれでも進まなくてはいけない、悲しい人。どうにもならなかったのかな、悔しいなあ。顔良が歌い始めたきっかけを知れて嬉しかったです。そして私の邪な部分が、袁紹様リアコになりそうとささやかに主張しています。

龍生九子について。

つまり?どういうことだってばよ??というのが正直なところですが、自分用にも整理して考えてみます。

1 螭吻(袁紹:遠き先をみなければいけない)

2 蒲牢(夏侯惇:人を殺してはいけない)(張角【=関羽】: 人を信じてはいけない)

3 椒図(劉備:自分が生きなければ周りが死ぬ)

4 贔屭(孫堅 : 人を愛してはいけない → 周瑜 : 人を殺さなければいけない → 龐統 : 誰かの人生を生きなくてはいけない)

⑥ 貂蝉※九子としての名はない(董卓:忘れなければいけない)

6 

7 虫夏(孔明:触れた相手が死ぬ)

9 睚眦(董卓:道を作らなくてはいけない)

リバイバルでは趙雲にも何かが見えていたけどあれは何番目の子なのか?

・蒲牢は実際のところ夏侯惇に惚れてしまって、だから業を破られてもまだついているのか?まあ夏侯惇かっこいいしな…仕方ないな…

・睚眦はその後どこへ行ったのか?今まで出てきた龍生九子のうち、睚眦がいっとう人外感があって怖いです。殺すことを好む九番目の子。

周瑜は龍生九子として生まれ変わったのか?だとしたら、どこへ行くんだろう。

 

今こそリバースが観たいです。西田さんもツイートしてたし、本当の本当に実現しないかなあ!孔明様をどうにか捕まえて…

とりあえず、公演時にすでに円盤化が決まっているというこれ以上ないお知らせに感謝して、開場後すぐに予約をしました。4月が楽しみ。

3年振りのリンカネは、やっぱり大好きで愛しい作品でした。今回も観ることができて本当に良かった。公演が決まった去年の9月から今もまだ、ずっと楽しかったです。

 

*1:そしてまさかの赤兎馬(ユニット名)だった

2019年

あけましておめでとうございます。年末にリンカネ千秋楽を配信で見て改めて感想を書きつつ帰省などしてまた家に帰ってきた今日、大変なニュースがありました。

たいへん。

ヘイゼル編。

本編の新作。続編。続き。新作!

続編が!発表されたぞーーーー!!わーーーー!!!しかも2作!!

素直にとても嬉しいし、キャストやスタッフのみなさん、特に三蔵と悟空の2人には心からありがとうとおめでとうを言いたいです。初演からは10年以上経って、界隈ではキャス変が付き物のなか、全員とはいかないけれど中心にいる2人が同じ役を変わらず演じてくれるその努力と幸運にただただ感謝です。だってそれって本当にすごいことだよね。

そして個人的には、推しくんに落ちたきっかけである役を実際に見られるのが幸せです。(チケットまだないけど言霊というのもあるらしいので持ってるていでいようと思う)おのれ、と思うことがないでもないけど、嬉しいほうがずっと大きい。そしてそう決めた以上は私は全力で楽しみにするし楽しむので、チケットをください。いいえ、購入する権利を与えてください。

 

今年もゆるゆると好きな俳優さんを応援して好きな作品を観て感想など書いていこうと思います。適当な感じにお付き合いいただけたら嬉しいです。本年もどうぞよろしくお願いします。

明日はお詣りに行くので、自分と家族の健康と、推しくんの健康とお仕事との良縁、あとチケットとの良縁をお祈りしてきます。欲張ろう。

 

お祝いやご意見などありましたら。

mmmにマシュマロを投げる | マシュマロ

 

己になる物語ー『RE-INCARNATION RE-COLLECT』

刀映画の情報がここに来て一気に発表されていますね。

予告すごいかっこいいー!面白そうーー!!情報全部を追えてはないけど、今のところ目に入った分だけでも、おやおや、となるのはひとつもないのでただただ感謝と感心するばかりです。楽しみが増える一方。

推しくんに関しては「Sparkle」インタビューでの最後の言葉と、日テレプラスの特番での座談会にほんともうそういうところ!と思ってます*1。ひろきくんを本当に大事にしている君が好きだよ。

 

さて、今までさんざん書いてきた『RE-INCARNATION RE-COLLECT』をついに観劇しました。

すっっっっごーく面白かった!!かっこいいが迸ってたし溢れてた。そりゃあ3時間には全然収まんないなー仕方ないなーー!!

初日は4時間超えかとざわざわしていましたが、休憩込み3時間半(くらい)で落ち着きそうですね。

以下、ふわっとした感想です。核心的なネタバレはしてません。

リンカネシリーズは今作で5作目、シリーズでの時系列としては2番めに当たる物語ですが、共通して言えるのは番手としての座長はいても、その作品のただ一人の主人公というのはいないこと(1作2作めの孔明は主人公らしかったといえばらしかった)。

群像劇です。

たとえば、周瑜が過酷すぎる運命に必死に抗う物語でもあり、蓆売りだった劉備が優れた部下を集めて君主として立つ物語(まだ道半ばだけども)であり、一介の浪人文官荀彧が主君を得て国盗りの謀をめぐらす軍師となる物語でもある。全然メインではないけど、何者でもなかった名もなき青年が関平という名を得てその人生を歩みだす物語だったりもする。

今作で描かれたのは董卓との戦い。張遼の物語が過去作と繋がってやっと形を見せ、馬超の物語が道筋を得たように思います。そして謎の多かった龍生九子たちも、その関係性がうっすら見えてきた。

今までの作品を履修していないと理解は難しいと言われてたけど、観てても処理に時間がかかってます。だけど作品への理解とか、物語の解釈とかは別にして、とにかくかっこよく、面白い舞台でした。

次々と畳み掛けてくる殺陣に目をみはり、喉が割れそうな慟哭に身を震わせて、ここぞと言い放たれる台詞に息を呑む。感情を揺さぶられるってこういうことだなと思います。しょーもない(褒めてる)ギャグに笑ったりね。

董卓がこんな愛おしい人間として描かれたことある?「おつかれちゃん」て言葉にこんなにも胸が高鳴ることなんてある!?私はそんな作品リンカネしか知らない!

心臓を手掴みされ無理矢理にでもドキドキ興奮させられるような、今年の観劇納めとして最高の熱を持った作品でした。

 

正直、もうちょっとそこ我慢すればもっとコンパクトになったんじゃないの、と思うところは確かにあるのです。でもできないのがにしださんなんだよね……ただボケたがりに対してツッコミ役が明らかに足りてないのでそこは本当に頑張ってほしい。

とにかくかっこいいものを摂取したい、訳わからなくてもいいから興奮したい、という人は配信でもぜひ観てみて欲しいです。そして良かったらまっさらの初見での感想を聞かせて欲しい。

ビジュアルもこんなにかっこいいよ!廣瀬さんが夏侯惇で北村さんが馬超だよ!!

新キャストのみなさんもすごくかっこいいし見せ場もたっぷりだし、あとおじさま達もひたすらかっこいいです。かっこいいしか言ってないじゃんって思うでしょ、でもそれに尽きるんだよ本当に!まさにかっこいいの飽和状態!*2

公演が終わったら、自分のためにも内容に触れた感想を改めて書くつもりです。

あー面白かった!

 

*1:「三日月を綺麗に撮ってくれてるので」というアピールと、ひろきすずき語りのアツさ

*2:と、観劇した宮崎秋人くんがツイートしていて、ほんとそれ、と思いました

そのちょっと前

12月も半ばを過ぎたので今年の振り返りでも…と思ったんですが、特に振り返るほどのことはしていませんでした。今年は舞台そのものよりもDVDをたくさん観たなあというかんじ。推しくんを推しだと思ってから過去作品をもりもりと(自分比)観ていました。

それをきっかけに少年社中さんに触れられたのはとても幸せなことだったと思います。来年1月の物販でも『三人どころじゃない吉三』と『アマテラス』のどっちを購入しようか考え中。そのほかおすすめがあったらぜひ教えほしいです。

そうやって過去作を見るともうちょっと早くはまってたらなあ、とやっぱり思ってしまうんだけど、これはきっとこれから先も何度だって思ってしまうことなのでしょう…「もっと早くはまってたらこの舞台も観れてたのに…!」「そうですね」という会話を自分の中でしてさくっと終わらせたい。そうですね。

 

これはもう推さざるを得ないとなったのは5月くらいのことですが、今年はそれ以前にも彼の出演作を観てました。

3月『斬劇戦国BASARA  第六天魔王』、4月『ミュージカル薄桜鬼志譚』*1

戦国BASARAはもともとゲームのファンで、初めて観た2.5舞台もこのシリーズ。先代の蒼紅卒業後少しずつ離れてしまっていたので久々でした。たいちゃん(※まだ特別じゃなかった)の佐助を見てみたいなー最後だし、というものすっごい軽い気持ちから行ったのだけど、結果、真田主従が大変かわいくかっこよく仲良しで、観に行けて良かったです。バサラでは圧倒的真田主従推しです。

わかりにくさはあったし、いくらなんでも展開が強引過ぎでは?と思う部分もあったけど。私はじゅうぶん楽しめました。まさかのサプライズも全然知らなかったので、懐かしさで涙が出たよ。初めて見て、そして最後になってしまった佐助は、真田よりずっと年上らしい落ち着きがあり忍らしくくるくる跳んでとても良い佐助でした。真田の旦那が最高なのは前にも見たから知ってた。それにしても、のすけくんはまた佐助を見送ってしまったんだなあ。でも椎名さんが「俺にとっての真田の旦那はのすけ1人だから」と話していて、それは切ないけど愛にあふれた最高の言葉だなあと思いました。

薄ミュは今までの作品はいくつか、映像で見ていて好きだったのと、西田さん演出ということ、あとわだくんもたいちゃん(※まだ特別じゃなかったんです)もいるなーというまたこれも軽い気持ちでチケット申し込んだら取れた。この辺で今年のチケット運使い果たしてたのかもしれない。

新しい薄ミュ、すごく好きでした!「水鏡」かっこいいけどヤイサはもうないのかなーと思ってたところでクライマックスに来たの心の中で腕を突き上げてました。かか、かっこいいーー!!

今回の千鶴ちゃんはサイズ感やら何やらすごく可愛くて。土方さんの顎の下に収まっちゃうの可愛いすぎでしょ…女性っぽさがまだ薄くて素朴さのあるところがこの土方さんとバランス良かったです。

山崎は今までのキャストより実年齢は上なのに幼く見えるなあと思ってました。こちらもサイズが小さめなので最期のシーンはまるで少年が刺されてしまったようで辛かったです。前と違ってお姫様抱っこで退場するし…あと痛い演技が上手い。でも正直なところ、黒すぎてあんまり見えてませんでした。なんかすごいよく動くアンサンブルがいるな!?と思ったら山崎だった。円盤でも見つけるのにワンテンポ遅れます。

バサラも薄ミュ志譚も円盤が届いたのは夏以降なので改めて推しくんに注目して見直すのも楽しかったです。今年はそんなことたくさんやってる。

 

ところでリンカネ 初日が明日になりました。なんか稽古ツイートも少ないし情報も少ないし大丈夫?幕開く?と心配されてる方も多いかと思いますがたぶん大丈夫です。根拠はないけどたぶん。

そんなことよりも千秋楽の配信が決まりました!!みんな!観よう!!

 

そしてこちらは参考になるかわかりませんが、リンカネについてちらっと書いた記事です。

mmm11.hatenablog.com

話はわかりにくいかもしれないけど、殺陣すごいし、なんかかっこいいこと言ってるぞ、という楽しみ方がもできると思うのでぜひぜひ!

同じ日に刀映画の一般向け試写会があるので、薬研くん不動くん大忙しですね。

 

おすすめやその他なんでもありましたら。ブログのお題などいただけたらとても嬉しいです。

mmmにマシュマロを投げる | マシュマロ

 

*1:どっちもぶっすり刺されてた

12月

12月です。

今月は待ちに待った作品がついに上演されます!!ヒューー!!このところ円盤を流しっぱなしなのでテンションの振り切れ方がすごい。手の届く場所に長物があったら振り回してたところです。なくて良かった。

昨日は共演するキャストさんをゲストに迎えての配信番組がありました。すっごく面白かったし楽しかったー……先月のゲスト出演も、ゆうべも、もう本当に楽しくて、たいしてお金も払ってないのにいいのかな?という気持ちです。もちろん舞台に立っている姿がいちばん好きだけど、こうして素の表情でもこんなに楽しませてもらえるなんて、私はよい人のファンをやってるなあと思いました。って、こういうことみんな推しに対して思ってるんだろうね、それってすごく楽しいね。

ゆうべの配信では嬉しいお知らせもいくつかありました。

ひとつはイベント限定通販だったDVDを、会員限定へと範囲を拡げてくれたこと。番組内でのアンケートでイベ参加者が予想外に多くなかったことから考えてくれたようです*1。彼は自分のしたいこと、すべきこと、こうありたいと望むビジョンがはっきりあるのだと思います。そしてそれを言葉にすることを厭わないしさぼらない。そういうところを本当に尊敬してるし、だから私は、この人のこれから先ももっとずっと見ていたいのだなあと改めて感じ入った次第です。これもサビです。

もうひとつは来年のイベント!次こそは、休みもチケットも手に入れますので!!

 

リンカネについての話もたくさん聞けたのですが、なんか?どうも??台本が??というなかなかスリリングな状況なようです。初日が明けてからでないと上演時間がわからなかったり、なんなら初日の観客がタイムキーパーというのがよくある演出家さんなので、そんなに驚いてはいないんですが、それでも何度も一緒にやってきてる俳優さんはともかく、初めて参加するキャストさんは心身ともに大変だろうなあ…

とはいえ2人とも(台本はあがってないけど)絶対どうにかするしいいもの見せるから!と力強く言ってくれてたので楽しみは募るばかりです。あとは東の空に向かってにしださんすごく頑張ってと祈るだけ…。

 

頑張っての気持ちというより私のうきうきが抑えられなかったので映画『ONLY SILVER FISH』を観てきました。舞台版は観ておらず、前情報も公式サイトのトップページとキャストをぼんやり把握している程度。

これが想像以上に面白かったです。ストーリーに仕掛けられたトラップがいくつもあって、くるんくるん展開していくのに引き込まれて最後まで全然気が抜けない。ほう…ほーう…ほーーーおお!!という感じです。これはほんとに!

密室劇なので舞台でもやりやすそうと思うんだけど、映像ならではの仕掛けや演出もキモだったのでこれはやっぱり映画だからこその物語なのかな。

タイトルバックになる映像がかっこいいです。それぞれの持ち物からアルファベットを見出して並べてタイトルにしていくおしゃれなヤツでした。あと台詞など、ところどころににしださんの美学を感じて、そのへんの変わらなさは個人的にとても好きです。

何を言ってもネタバレになってしまいそうなんだけど…ただキャストに対する先入観が働いてしまったところはありました。せいじろうさんはかっこいい。とか。

もう1回観て答え合わせがしたいです。そういうずるい映画だった!2回目観たい!

すごく残念なのは上映期間が短いこと。映像はやっぱり厳しい…私の住んでる県では上映館は一館かつ一週間の限定上映です。今週中うまく時間が取れたらいいんだけどなー。

なんか面白いものを見たいなーという方はぜひ。

 

*1:ということを事務所スタッフさんがつぶやいてた

かっこいいとは

来月まで観劇の予定がないので、この頃は配信見たり円盤見たり、あとは12月の舞台の復習に勤しんでいます。

日曜日には特に、推しの彼が某監督の代表チームに招集されたということで生配信を楽しみにしていました。某とか言うこともないな…クジライジャパンの話です。

鯨井さんは以前書いたようにとても好きな俳優さんです。いつ見てもいろんな方向から感心してしまう。

ご本人曰く「回さずにはいられない病」の鯨井監督のその回しっぷりと反応の速さはもはや話芸と言える域。場も回すし口も回るのほんと感心しかないです*1。ゲストから話を引き出すのも上手なひとなので聞き応えあるトークを楽しめます。

公開放送だったのにその場に行けないのは残念だったけど、配信でもすごく面白かったです。

ペダステでのエピソードや影響を受けた人、この先やってみたいことなど興味深い話もたくさん聞けたし、推しくんが終始リラックスというか、任せきってる姿はそんなにないので新鮮でした。あといなせくん相変わらず脚長チャンピオンだった。

監督の歌は今も頭を離れません*2

 

そこで彼が影響を受けた人として名前をあげたのが演出家の西田さんでした。

12月に公演のあるリンカネ「RE-INCARNATION RE-COLLECT」も西田さんの作品です。リンカネについては下の記事でも触れてますがもうすこし。

mmm11.hatenablog.com

いちばんの魅力は何かと聞かれたら、あくまでも私の主観ではありますが、かっこいいところと答えます。なんかちょっとバカみたいな答えだけど。

でも本当にかっこいいのです。殺陣がすごく多い舞台なのでそのかっこよさもあるし、登場人物の生き様もかっこいい。ビジュアルもかっこいいしここぞというセリフもすごくかっこいい。

登場人物でいうと魏の軍師、荀彧が好きなんですが、彼が軍に指示を下す場面がすごくいいのです。次々に畳み掛けるように各将に指示をして、同時にそれを書き付けた紙を放り投げていく(だった、確か)。かっこいい。

そして私が特にいいなと思うのが、かっこよさに男女の差がないところです。時勢という大きな奔流や運命という抗いがたい大波に巻き込まれながら、それでも己の意志を打ち立てて選ぼうとする姿が、男や女としてじゃなく人間として、強く美しく描かれています。かっこいい。

上演時間があまりにも曖昧すぎるとか、アドリブがときどき止まらなすぎるとか、真顔になってしまうときもまあまああるにはあります。それでも私はこの物語を知ってしまったから。もう最後まで見届けずにはいられないなあ。

初見では人物相関図がわかりにくいし、物語としてもとっつきにくいのですが、機会があったらこのかっこよさを体感してみてください。映像でも殺陣すごいから!

12月の公演はチケットがもうないのだけど当日券は出したいとのことでした。そしてライビュは難しくてもなんとか配信できないかと検討中らしいので、プロデューサーさん頑張れと念を送っているところなので良かったらそちら(念を送る)もぜひ…

西田さんの作品、私は他にはもののふシリーズのファンです。これもまたかっこよさの嵐。薄ミュ志譚での舞い散る桜の多さもその系譜と言えましょう…ちーさま篇も楽しみですね。

 

ご意見、ご感想、その他なんでも、お気軽にどうぞ。お話ししてください。

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*1:まゆゆのファンも褒めてた

*2:ィヤオ!ィヤオヤオィヤオ!

チケットが買えた

やったよーーーー!!!

前回の記事で書いた12月の舞台のチケットを無事に購入することができました!

最速、二次、各プレイガイドの先行予約に敗れ、あとは最終先行(先着順)というよくわからないものとの戦いを残すのみとなって不安しかなかったものの、素振りの効果が出せたようです。良かった……ほんっとうに良かった~~。

決して良い席ではないけど、リアルタイムでその場にいられるというのが何より大事。

キャスト陣のビジュアルも少しずつ上がってきてますます楽しみです。周瑜の!髪!!!(言葉にならない)

これからお稽古が始まったら殺陣動画なども上げてくれると思うので、この楽しみな気持ちが観劇当日までずっと続くわけです。なんて幸せな!それまで過去作を読んだり観たり、準備運動しておこうと思います。

あとはこの機に乗じてDVDになっていないシリーズ初期作も円盤化してくれたら最高なんですが。DVD化は決して当たり前じゃなく、特別なことというのを承知のうえで、強く願ってます。

舞台作品は本来一期一会を楽しむものです。わかってるからこそこうしてチケット取るのに必死になったりするんだけど、一期一会はそこでおしまいということでもある。再演が繰り返されてるような作品ならいざしらず、映像として残されていなければそれきりファンが増えることもない。というかできない。だってどんなものか知ることもできないし。誰かに知って欲しくても、琵琶法師のごとく話して聞かせるしかできないのです。ベベン

だから、そんなの制作側の方こそずっと強く望んでいらっしゃることだろうけど、一観客としても声を上げ続けたいです。

リンカネ無印もリバースもDVDにしてください!買います!!

 

悲伝の円盤は予定通りに届き、本編を観て「なんだってこんなことに……!」と好きなだけ床に大の字になってからバクステを繰り返し観てます。本当に雰囲気の良い座組だったのだなあ。お祝いされる推しくんをここでもまた見られてハッピーハッピー。あと8年は〜という宣言に顔を覆いました。うわぁ!て。

えええ…何あれ…かっこよすぎでしょ…うわぁ!

かっこいい!!好き!!!わあわあ!!